【最新版】M&Aクラウドの年収は?競合比較・求人情報・社内カルチャーを徹底解説

「M&Aクラウドの年収って本当のところどれくらい?」──そんな疑問を抱えている、20代後半~30代前半のビジネスパーソンや金融業界・コンサル出身者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、M&Aクラウドが公開している最新の採用資料や年収データをもとに、同社の給与レンジや評価制度、実際の働き方を深堀りします。さらに、同じ“M&A×テック”領域で急拡大中のTRANBIや、超高収入で知られるfundbookとの比較にも触れ、M&Aクラウドならではの魅力を探ります。ぜひ最後までお読み下さい。

この記事の著者

転職エージェント兼マネージャー

M&A JOB BOARD 稲田 成秀

いなだ なるひで

プロフィール

早稲田大学法学部卒業後、不動産業界を経て、医療系のキャリア支援に従事。株式会社WILLCOでは、主力事業の責任者として事業拡大を牽引。最優秀エージェント賞を複数回受賞し、役員採用や事業承継仲介に携わる。現在はM&Aキャリア開発事業部の事業責任者を務め、豊富な知見に基づくのキャリア支援・採用支援を通し、業界全体の“働きがい実現”に尽力している。

第1章:M&Aクラウドとは?年収の前におさえるべき基礎情報

1-1. 会社概要:内部資料から読み解く最新データ

M&Aクラウドは、2015年12月7日に設立されたスタートアップ企業です。本社は東京都千代田区麹町にあり、資本金は12.4億円(資本準備金含む)。主な投資家はインキュベイトファンド、スカイランドベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタルなど、多数の有力VCや金融関連企業が名を連ねています。

主な事業
  • M&Aプラットフォームの開発・運営
  • 資金調達サポート事業
  • M&Aアドバイザリー・仲介サービス

また、同社独自の報告によると、社員数は約100名(2025年1月時点)で、平均年齢は34歳。若手を中心にダイナミックな組織運営を行っています。

M&A JOB BOARD 稲田
M&A JOB BOARD 稲田

資本力がしっかりしているスタートアップであることは、給与水準やインセンティブ制度にも良い影響を与えていそうですね。

1-2. 事業内容と組織体制:若手中心のダイナミックな組織

M&Aクラウドの大きな特徴は、テクノロジーとアドバイザリーの両面に強みを持つ点です。具体的には下記の事業部が稼働しています。

第1事業本部
  • 事業承継M&A事業部
  • PF(プラットフォーム)事業部
  • APF事業部(資金調達クラウドなどの新規案件推進部門)
その他コーポレート部門
  • 経営企画・法務・マーケティング・バックオフィスなど

社内には投資銀行・総合商社・大手FAS出身のプロフェッショナルが多数在籍し、M&Aのエグゼキューションからコンサルティング、テクノロジー開発まで一貫して手掛けています。

また、M&Aクラウドエージェントとして独立支援を行う制度もあり、「フリーランスとしてM&A案件に取り組みたい」という方も歓迎する柔軟な体制を整えています。

1-3. ミッションとビジョン:テクノロジーでM&Aを変革する

ミッション

出典:会社概要 | 株式会社M&Aクラウド

ビジョン

M&A JOB BOARD 稲田
M&A JOB BOARD 稲田

事業承継や後継者不足など、日本企業が抱える構造的課題をテクノロジーで解決できる可能性を秘めており、今後ますます伸びしろが大きいのではないでしょうか。

第2章:競合他社(TRANBI・fundbook)との年収・待遇比較

“M&A×テック”を掲げる企業は、M&Aクラウド以外にも少数ながら存在します。ここではTRANBIfundbookに絞り、年収・待遇面の比較を行います。

2-1. TRANBI(トランビ)の年収レンジ・特徴

出典:事業承継・M&Aプラットフォーム TRANBI【トランビ】
TRANBI(トランビ)の特徴
  • 年収水準
    Dodaなどの求人情報では想定年収400万~700万円が目安とされ、一部のポジション(営業・エンジニアなど)で400万~1,000万円と幅広い募集も確認されています。
POINT
  • 組織体制・社内文化
    TRANBIはオンライン上のマッチングプラットフォームを主軸に展開し、少数精鋭でサービス改善を進めるベンチャー企業です。社員の口コミでは「フラットな職場」「チームで開発・営業を進める一体感」といったポジティブな意見がある反面、「昇給制度が明確でない」「実績と給与が一致していない」という声もあるようです。
POINT

2-2. fundbook(ファンドブック)の年収レンジ・組織戦略

出典:企業情報 | M&Aはfundbook(ファンドブック)事業承継・M&A仲介サービス
fundbook(ファンドブック)の特徴
  • 年収水準
    OpenWorkなどの口コミでは平均年収が1,000万円超というデータもあり、若手でも成果次第で2,000万~3,000万円クラスの報酬に手が届く“超成果主義”で知られています。
POINT
  • 昨年末のM&Aによる組織再編
    2024年末にfundbookはふるさと納税事業などを手掛けるチェンジホールディングスの関連会社となることが報じられ、経営体制の再編が進んでいます(日本経済新聞参照)。これにより、これまでの急成長路線から安定性を補強しながら、新たな事業拡大を図る可能性があるようです。
POINT
  • 福利厚生・企業文化
    徹底的な成果主義であるため、福利厚生面は特別充実しているわけではないという口コミが大半。会社主導の研修制度や手厚いサポートよりも「個人の営業力・案件獲得力で勝負する」という社風です。
POINT
M&A JOB BOARD 稲田
M&A JOB BOARD 稲田

fundbookは超高収入を狙う人にとって魅力的な企業ですが、その分ハードな労働環境や高い成果要件が想定されます。昨年末の組織再編によって、どこまで働き方や企業文化に変化が生じるのか注目すべきポイントです。下記記事でも解説しています。

fundbookの平均年収は本当に高い?M&A業界トップクラスの報酬体系と転職成功の秘訣

第3章:M&Aクラウドの年収レンジ・報酬体系を徹底解説

「TRANBIほど制度が途上ではなく、fundbookほどの超高額でもない」という印象を持たれがちなM&Aクラウド。しかし、同社の内部資料によると、実はかなり魅力的な報酬体系が用意されています。

3-1. 平均基本給750万円+インセンティブの実態

同社の報酬テーブルを概観すると、2024年平均で基本給750万円がベースラインとされ、ここに10~12%のインセンティブが上乗せされる仕組みになっています。具体例としては下記のようなイメージです。

売上1,000万円の場合
  • 基本給:750万円
  • インセンティブ:10~12%(約100万~120万円)
  • 合計:約850~870万円
売上がさらに上がれば
M&A JOB BOARD 稲田
M&A JOB BOARD 稲田

M&Aクラウドは大手仲介のように「売上至上主義」で極端な高インセンティブではないものの、スタートアップとしてはかなり攻めた報酬設定。一定以上の成約を出せるアドバイザーであれば、年収1,000万円超えは現実的な水準です。

3-2. キャリアパス:早期にマネージャー昇格&最大2,250万円超も可

短期的な昇進チャンス
  • 同社は設立10年に満たない若い企業であり、組織拡大中。そのため、入社後1年未満で管理職へ昇進したり、大型案件を任せられるケースも珍しくありません。
  • M&Aクラウド資料には、VP(ヴァイスプレジデント)やディレクター候補の募集要項が明記されており、実務経験さえあれば20代後半~30代前半で要職に抜擢される可能性があります。
エージェントとして独立も可能
  • 「M&Aクラウドエージェント」という契約形態が整備されており、フリーランスとして高インセンティブを獲得しながら、同社のプラットフォームやバックオフィスサポートを利用できる仕組みもあるとのこと。
  • 将来的に独立を視野に入れている人にとっても好環境です。
M&A JOB BOARD 稲田
M&A JOB BOARD 稲田

大手仲介会社に比べて組織階層が少ない分、実力を出せば評価されやすいメリットがあります。「テクノロジーを使いこなせるアドバイザー」が求められるので、ITやデータ分析に興味がある方には特に面白いキャリアでしょう。

3-3. 社員口コミから見るワークライフバランス・社風

ワークライフバランス
  • 成約前後の繁忙期はハードワークになりがちなものの、週2~3日はリモートOKとするなど、スタートアップにしては柔軟な働き方ができるとの声があります。若い社員が多いこともあり、有休取得率も高め。
企業文化
  • テクノロジー好きが多く、社内でハッカソンを開催するなど「挑戦を歓迎する」風土。
  • 経営陣との距離が近く、役職や年次に関係なく意見が通りやすい。
  • 急拡大中ゆえ業務フローが整備途上の部分もあるが、それを「自分たちで作り上げていく」楽しさがある。
評価制度
  • 四半期ごとのインセンティブ評価を中心に、年1回のMBO(目標管理)評価も並行して行われます。成果がダイレクトに収入に反映される形で、メンバーからは「やりがいを感じやすい」と好評です。

第4章:M&Aクラウドへ転職するメリットと注意点

4-1. 「テクノロジー×M&A」の融合がもたらす魅力

M&Aクラウドの最大の強みは、自社開発プラットフォームを活用したデータドリブンなソーシングにあります。従来のM&A仲介業務では、飛び込み営業や人的ネットワークに頼る面が大きかったところを、オンラインで効率的にマッチングする手法を取り入れ、業界全体の“非効率”を解消しようとしている点がユニークです。

M&A JOB BOARD 稲田
M&A JOB BOARD 稲田

IT・コンサル出身のメンバーが多いので、独特のスピード感・自由度の高さがあります。社内には「新しさを好む」気質が根付いており、従来の仲介会社とは一線を画すカルチャーだと感じます。

4-2. キャリア形成と市場価値の向上

市場価値が高まる理由


M&Aクラウドで経験を積めば、M&A実務能力とITリテラシーの両輪が得られるため、将来的に他のベンチャーや大手企業の新規事業担当などへキャリアアップする際にも強みになります。

注意点
  • 急成長ベンチャー特有の「仕組みが整っていない部分」や、「案件が重なると多忙になる」といった側面は覚悟しておく必要があります。成果を出せばリターンも大きい一方、安定志向の人には向かないかもしれません。

4-3. よくあるQ&A

Q1. M&Aクラウドの平均年収は本当に750万円以上なの?

  • A. 同社資料では「2024年の平均基本給が750万円程度」と示されており、そこにインセンティブを加味すると実際の総額はそれ以上になりやすいです。
POINT
  • 成約件数や案件規模によっては1,000万円超、さらには2,000万円級も現実的と考えられます。

Q2. 業界未経験でも応募可能?

  • A. 職種によります。アドバイザリー職はM&A実務経験や金融知識があると優遇されますが、テック部門(エンジニア、マーケター等)やコーポレート部門は必ずしも業界経験を必須としていない求人も。
POINT
  • まずは専門エージェントに相談してみるのがおすすめです。我々M&A JOB BOARDも無料キャリア相談を受け付けております。

Q3. 他社(fundbookやTRANBI)との違いは?

  • fundbook:超高収入可能だが成果主義が厳しく、近年M&Aによる再編が進行中。
  • TRANBI:柔軟な働き方やフラットな文化が魅力だが、制度整備は途上。
  • M&Aクラウド:ある程度整った評価・報酬制度とテクノロジー活用のバランスが特徴。裁量とチャンスを得たい人に向く印象です。

第5章:M&Aクラウドへの転職を目指すなら?M&A専門の転職支援エージェントを活用しよう

M&A業界での転職は情報が限られ、かつ競争率も高いため、専門のエージェントを活用することで転職成功率が格段に高まります。そこでおすすめなのが、M&A業界唯一の求人サイトである「M&A JOB BOARD(エムアンドエージョブボード)の活用です。

特徴
  • 業界特化の豊富な求人
    多数の企業と連携し、一般には公開されないレア求人を取り扱っています。大手仲介会社から新興ベンチャーまで幅広い案件があるため、自分のスキルや希望条件にマッチした求人に出会いやすいのが強みです。
  • 選考対策とマンツーマンの面接アドバイス
    書類添削から面接対策まで、M&A業界に精通したアドバイザーが伴走
  • 求人企業との太いパイプ
    求人票には載っていないリアルな社風や業務実態まで把握

M&A JOB BOARDで転職活動を始める方法

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初回のハードルが低い“キャリア相談”は、本気で転職するか迷っている段階でも利用しやすいので非常におすすめです。

まとめ

本記事では「M&Aクラウドの年収レンジ・社風・競合比較」を中心に解説しました。要点は以下のとおりです。

本記事のまとめ

  • M&Aクラウドの年収水準
    2024年平均基本給750万円+インセンティブ10~12% / 案件成約によっては年収2,250万円超も視野に入る報酬体系
  • 他社比較
    TRANBI:フラットなベンチャー文化だが評価・給与制度は発展途上 / fundbook:超成果主義・高年収のイメージが強く、2024年末のM&Aによる組織再編中
  • 社内カルチャー
    若く柔軟で、テクノロジー×M&Aを推進するスピード感。週2~3日はリモートOK、有休取得率も比較的高い急成長中。ゆえに整備途上な部分もあり、自ら仕組みを作り上げていける人に向いている

M&Aクラウドは「程よいスタートアップ感 × しっかりした報酬設計」を両立しており、“ハイリスク・ハイリターン”の大手仲介とは一味違う魅力を感じる企業です。

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