M&A総合研究所はなぜこんなにも注目を集めているのでしょうか。本記事では、M&A総合研究所の概要から役職・年齢別の平均年収、競合他社との比較、そして給与体系や転職成功者の年収事例まで深掘りします。
さらに年収を上げるためのポイントも解説し、M&A業界を目指す方の疑問に答えます。

転職エージェント兼マネージャー
M&A JOB BOARD 増田 将汰
ますだ しょうた
明治大学卒業後、明治安田生命に入社。個人・法人営業を担当し、上位5%の成績を達成。その後、営業所長として約50名のマネジメント経験を積む。株式会社WILLCOでは「弁護士・法務領域」と「採用コンサルティング事業」をゼロから立ち上げ、現在はM&A JOB BOARDの事業責任者として、業界に特化した転職・就職サポートを行い、業界トップクラスの実績を実現。
1. M&A総合研究所の概要
1-1. M&A総合研究所とは

会社名 | 株式会社M&A総合研究所 |
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代表 | 代表取締役社長 佐上 峻作 |
顧問 | 金髙 雅仁 (第25代警察庁長官) |
従業員数 | 426名(2024年12月末時点) |
住所 | 【国内7拠点と海外1拠点】 東京本社、大阪オフィス、名古屋オフィス、福岡オフィス、沖縄オフィス、札幌オフィス、高崎オフィス、シンガポールオフィス(海外拠点) |
事業内容 | M&A仲介事業 |
強み | ①完全成功報酬の料金体系 ②M&A成約までのスピード感 ③M&Aアドバイザーのフルサポート体制 ④独自のAIシステムによる高いマッチング精度 |
M&A総合研究所は、近年急速に存在感を高めているM&A仲介企業の一つです。IT技術を駆使した独自の業務効率化システムや、徹底した成果主義の給与体系で注目を集めています。公式採用サイトや各種メディアの情報によると、下記のような特徴が挙げられます。
- IT×M&Aの融合
自社開発のシステムを用いて、通常1年程度かかるM&A成約を約6~7ヶ月まで短縮するなど、業界の常識を変えるスピード感を持っています。 - 高報酬&成果主義
社員一人ひとりの成果に対しインセンティブを高く設定。若手でも数千万円規模の年収を目指せると公表されています。 - 急成長ベンチャー
設立から数年で大手のM&A仲介会社に匹敵する実績を上げ、さらなる事業拡大が期待される企業です。
1-2. M&A総合研究所が注目される背景
M&A業界全体が活況を呈している中でも、M&A総合研究所が特に話題になるのは以下のような理由が大きいでしょう。
- 成果主義による圧倒的な高年収
一般的な日本企業の年功序列とは大きく異なる評価・報酬制度を取り入れています。 - IT活用による業務効率化
成約率やスピードが高まり、社員一人あたりの成約数を増やせる構造が整っています。 - 若手が活躍できるチャンスの多さ
20代・30代であっても、大型案件を担当しやすい環境があると言われています。
これらが総合的に相まって、「本当にそんなに高収入が狙えるのか?」と多くの方が興味を持つのです。
2. 役職別・年齢別の平均年収

2-1. 公表されている平均年収データ
M&A総合研究所の公式採用サイトによれば、全社員の平均年収は2,800万円超と公表されています。

これは国内の上場企業の平均を大きく上回り、同じM&A仲介業界の中でもトップクラスの水準です。
ただし、役職ごとの具体的な「グレード別テーブル」や「役職名」は公開されていません。その代わり、在籍年数別の平均年収データが明らかにされています。
- 2年超:平均3,261万円
- 1年超:平均1,832万円
このように、わずか数年で年収1,000万円台から3,000万円台へ大きく跳ね上がる人が多いという点が特徴です。
2-2. 役職別の推定水準
M&A総合研究所では「アソシエイト」や「マネージャー」といったタイトルはあまり明示されていません。しかし、他社のM&Aアドバイザリー職と対比すると以下のような推定が可能です。
- M&Aアドバイザー職(入社1~2年目):1,000万円~1,500万円
- リーダークラス(在籍3年以上、複数案件を成約):2,000万円~3,000万円超
- 責任者クラス(部署・セクションを統括):3,000万円~5,000万円超

実際に、在籍2年以上のM&Aアドバイザー平均年収は約2,815万円というデータもあり、いかに成果次第で年収が急上昇するかが分かります。
2-3. 年齢別の傾向
「自分の年齢でこの年収は現実的なのか?」と気にしている方も多いでしょう。M&A総合研究所の場合、年齢よりも成果や在籍年数が重視されるため、20代後半でも1,000万円以上の年収を得られるケースは珍しくありません。
- 20代前半~後半:入社1年目から成果を出せば年収1,000万円超えも
- 30代:役職や担当案件が増えれば2,000万円~3,000万円台に到達
- 40代以降:業界経験やマネジメントスキル次第では3,000万円以上を狙える

「何歳だからこの年収」というよりも「どれだけ早く成約を出せるか」で報酬が大きく変わるのが特徴です。
3. 競合他社との比較

3-1. M&Aキャピタルパートナーズや日本M&Aセンターとの比較
M&A総合研究所の年収を測る上で、業界大手との比較は欠かせません。たとえば上場企業として有名な以下の仲介会社を見てみましょう。※全社員、2年以上在籍アドバイザーの平均年収から算出
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これらいずれも「上場企業の平均年収ランキング」で常に上位にランクインする超高収益企業です。

しかし、M&A総合研究所の在籍2年以上のアドバイザー平均年収は約2,815万円とされ、数字上はM&Aキャピタルパートナーズを上回る水準です。

3-2. 他の金融・コンサル業界との比較
M&A業界以外の高年収といえば、外資系投資銀行や総合商社、外資系コンサルなどがあります。一般的には、
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国内金融(メガバンク等) | |
外資系投資銀行 | |
外資系コンサルファーム |
これらと比較しても、M&A仲介会社の年収は突出しており、その中でもM&A総合研究所は飛び抜けた水準を実現していることがわかります。
3-3. 「激務」のイメージとのバランス
一般的に高年収が得られる企業は「激務」「長時間労働」というイメージが強いですが、M&A総合研究所の場合、口コミベースでは月40時間程度の残業が平均的という情報もあり、同業他社よりも働きやすい環境が整えられていると評判です。
参考:M&A総研ホールディングス(旧: M&A総合研究所)の残業時間はどれくらい?残業についての口コミ11件 | 転職会議

ただし、成果主義ゆえのプレッシャーは強く、いかに早く案件を成約できるかが勝負になる点に変わりはありません。
4. 給与体系の特徴

4-1. 成果主義をベースにした高インセンティブ
M&A総合研究所の給与体系は、基本給+高率インセンティブが大きな特徴です。案件が成約すると、その成功報酬の一定割合がアドバイザーに還元されます。
- 新人の場合でも大きなインセンティブ率
- 上司との配分などのハンデが少ない
- 大型案件を早期に任されるチャンス
こうした仕組みによって、入社1~2年目であっても数件の成約を重ねると年収1,000万円以上に到達する事例が多数生まれています。
4-2. 自社システムによる業務効率化
M&Aが成約に至るまでには、通常は半年~1年以上の時間と多くの業務工程が必要とされます。しかし、M&A総合研究所では自社開発の業務システムを用いて情報管理やマッチング作業の大部分を効率化。

平均成約期間が6~7ヶ月と短く、1年間で複数の案件を同時に進めやすい環境を整えています。
4-3. 未経験者にも門戸を開く方針
「M&A 総合研究所 役職 年収」というキーワードを調べる方の中には、未経験からの転職を検討している方もいるでしょう。実際、M&A総合研究所は未経験採用にも積極的です。
- 金融機関出身者のほか、メーカーや人材業界からの転職者も多い
- 入社後の研修や先輩社員のサポートが充実
- 約70%が入社1年以内に1件以上の成約を達成というデータも
こうした実績から、必ずしもM&Aの専門知識がなくとも、営業力やコミュニケーションスキルが高い人であれば早期に年収アップが見込める、と言われています。
5. 転職成功者の年収事例
5-1. メガバンク出身者の事例

メガバンク → M&A総合研究所へ
メガバンクで法人営業を担当していたA.S.さんは、M&A総合研究所に転職後、1年目から複数の成約を達成。銀行で培った財務知識や経営者とのやり取りの経験をフルに活かし、年収は入社前の約2倍に跳ね上がりました。]

「長時間労働」というよりも、スピード感ある業務フローに刺激を受けつつ、最初の1件が成約してインセンティブを得たときの達成感が忘れられない、と語っています。
5-2. 異業種の営業職出身者の事例

精密機器メーカー → M&A総合研究所へ
全くのM&A未経験から転職したG.Y.さんは、もともと精密機器メーカーで法人営業をしていたそうです。そこで培った“ヒアリング力”や“提案力”が買われ、入社3ヶ月目で初の案件成約。その後、1年目で年収1,500万円を超えるまでに成長しました。

サポート体制が整っていたのと、上司が「大きい案件でもどんどん挑戦してみろ」と背中を押してくれたのが大きかったと語っています。
5-3. 人材業界からの転職でマネージャー昇格

人材紹介会社 → M&A総合研究所へ
I.N.さんは、人材紹介会社で営業兼コンサルタントとして働いていた経験を活かし、M&A総合研究所に転職後、2年目でマネージャーポジションに昇格。アドバイザーとして案件を積み上げると同時に、チーム運営も担うようになり、年収は2,000万円を突破しました。

複数の若手メンバーを指導しながら自身も成約を重ねることで、さらにインセンティブがプラスされる仕組みが魅力だったそうです。
6. 年収を上げる方法
6-1. 案件成約数を増やすためのポイント
M&A総合研究所で年収を上げるためには、いかに早く複数の成約を出せるかがカギとなります。そのために、以下のポイントが重要です。
- 経営者とのリレーション構築
相手の悩みや課題を的確にヒアリングし、信頼を獲得することで成約率が上がります。 - 業務効率化スキルの向上
事務作業や書類対応を効率よくこなし、複数の案件を同時進行できる体制を整えましょう。 - チームや専門家との連携
弁護士や会計士など、専門家とのやり取りがスムーズにできるかどうかが案件成功の大きな分かれ目。コミュニケーション能力が重要です。
6-2. 財務・会計知識の強化
M&Aには、企業価値評価や財務デューデリジェンスなど、専門性の高いプロセスが必要です。

必須の資格ではありませんが、簿記2級程度の会計知識や金融機関での実務経験を身につけると、提案の説得力が高まり成約率にも良い影響を与えます。
デューデリジェンスについては下記記事で解説しています。

6-3. スキル以外に大事な“メンタリティ”
高年収を得ることは可能ですが、その裏側には「結果が出なければ報酬に結びつかない」という覚悟が必要です。プレッシャーとの戦いになることも多いため、自己管理能力や粘り強く学ぶ姿勢が求められます。

「M&A業界でキャリアを築きたい」「早いうちに高年収を達成したい」という明確なモチベーションが、成功を後押しするでしょう。
M&A総合研究でよくあるQ&A

Q1. 未経験でも本当にM&Aアドバイザーとして活躍できるの?
- A. 可能です。M&A総合研究所では未経験入社の転職者が多く、入社1年目で複数件の成約を出す事例もあります。営業力やコミュニケーション能力があれば、財務・会計は実務を通じて学ぶことができます。
Q2. M&A総合研究所の年収は“盛っている”のでは?
- A. 公表されている平均年収は、各種メディアや社員の口コミデータとも整合性があり、業界トップクラスであるのは事実です。ただし、誰でも自動的に2,000万円を超えるわけではなく、あくまで成果次第となります。
Q3. プライベートの時間は確保できるの?
- A. 他社に比べると残業は比較的少なめという口コミが多いですが、案件の山場には集中して労働時間が増えるケースもあります。効率的な働き方が求められますが、過度な長時間労働にならない工夫が社内にあるようです。
まとめ
M&A総合研究所の年収は、在籍2年以上のアドバイザーが平均2,800万円超を得られるほど、業界でも屈指の高水準です。競合他社や金融・コンサル業界と比較しても、その報酬の高さは際立ちます。
ただし、圧倒的な成果主義ゆえのプレッシャーや専門知識の習得が必要となるため、チャレンジ精神や自己研鑽が求められる点は理解しておきましょう。
一方で、未経験からでも十分に高年収を狙える環境があり、ITによる業務効率化や若手にも案件を任せる企業文化など、成長しやすい条件が揃っているのも事実です。
「M&A業界でキャリアアップしたい」「早期に年収1,000万円~2,000万円超えを目指したい」という方には大きなチャンスと言えるでしょう。
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