銀行で働きながら「銀行辞めたい」と悩む方は決して少なくありません。厳しいノルマ、激務、将来への不安など、悩みの根は多種多様です。そこで本記事では、M&A JOB BOARD(MAJB)の転職エージェントが採用企業との面談を通じて得た独自調査をもとに、銀行員が新たなキャリアを切り拓くための具体策を詳しく解説します。銀行員の経験は非常に汎用性が高いと考えています。
最後には、注目度の高いM&A業界への転職事例も紹介します。ぜひ最後までお読み下さい。

転職エージェント
M&A JOB BOARD 小松﨑 資
こまつざき たすく
中央大学法学部を卒業後、株式会社コーセーに新卒入社。法人営業及び本部窓口営業に従事。販売戦略の策定やステークホルダーとの関係構築を得意とし、在籍約3年間で営業成績で上位4%に入る成果を上げる。当社へ転職後、士業求人サイト「LEGAL JOB BOARD」でトップセールスを記録したのち、M&A業界に特化した転職サービス「M&A JOB BOARD」の立ち上げにに従事。現在は、M&Aキャリア開発事業部のエージェントとして、潜在的なニーズを引き出すヒアリング力と「想像以上のキャリア提案」を武器に、担当会員様からの高い満足度を誇る。
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銀行を辞めたい…その理由と将来への不安
1. 長時間労働とノルマプレッシャー

「銀行辞めたい」と感じる最も大きな理由の一つが、厳しいノルマと長時間労働による心身の負担です。
- 高い数字目標
融資額の獲得、保険や投資信託など金融商品販売、口座開設数の拡大と、多岐にわたるノルマが課せられます。 - 上司からの圧力
数字が未達になると追加のミーティングや指導が入ることがあり、仕事に追われる状態が続くと気持ちを休める余裕を感じにくい場合もあります。過度なプレッシャーを感じると、モチベーションの維持が難しくなるケースもあるようです。 - 不規則な働き方
繁忙期や月末月初などは、事務処理や顧客対応が重なり残業が増えることも珍しくありません。そのためプライベートの時間を確保しづらいと感じる人もいるようです。

銀行員の知人たちからも「プライベートを確保するのが難しい」という声をしばしば聞きます。ワークライフバランスを保つのが極めて難しい環境と言えそうです。
2. 頻繁な異動・転勤とキャリア設計の難しさ

銀行員は定期的なローテーションで多くの支店や部署を経験する仕組みがありますが、これがキャリア形成や生活基盤に大きく影響します。
- 部署異動のストレス
銀行では、年功序列のカルチャーと定期的なローテーション配置が一般的です。数年おきに部署や支店が変わるため、新たな環境へ慣れる負担が生じたり、自分が専門性を高めたい分野に十分に取り組めないまま異動になる場合もあります。結果的に「自分のキャリアビジョンを描きづらい」と感じる声が少なくありません。 - 全国転勤の可能性
地方銀行であっても県外への転勤があり、家族やパートナーがいる場合は負担が大きくなります。 - コミュニティのリセット
移動の度に職場や地域の人間関係を一から築く必要があり、疲弊を感じる人が多いです。
3. 業界の先行き不透明感と自己成長機会の限界

近年は低金利、フィンテックの台頭、地方銀行の経営統合など、銀行業界を取り巻く環境が大きく変化しています。
- 経営統合やリストラ
一部銀行では早期退職制度の募集や支店統廃合が進み、安定神話が揺らいでいます。 - AI・デジタル化の波
窓口業務のオンライン化やRPAの導入で、事務作業の削減や人員の最適化が進行中です。 - やりがい・成長実感の不足
金融商品に縛られて自由な提案ができなかったり、稟議書文化が根強い組織でイノベーティブな業務に携わる機会が限られることも理由に挙げられます。

銀行特有の保守的な文化に閉塞感を覚え、「将来性に疑問を感じる」と声を上げる若手行員が増えている印象があります
銀行員の強みは「財務」「折衝力」だけじゃない
1. 顧客への提案力・交渉力

銀行員は常に「顧客企業との信頼関係を築く」ことが求められます。とりわけ法人営業を経験している人は、決算書をもとに経営改善や資金調達のアドバイスを行ってきたはずです。企業オーナーや経営層と話す機会が多い点も強みになります。
- コミュニケーション能力
経営者の悩みや課題を引き出すヒアリング力 - 提案資料の作成・プレゼン力
ソリューションを形にしてわかりやすく伝えるスキル
2. 数字に強い分析能力

貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)の分析を日常業務で行っている方も多く、基本的な財務・会計知識はバッチリです。これは他業界では得がたい武器になります。
- リスク検証力
融資審査を通じて培った、事業計画や財務状況の見極め - ロジカルシンキング
客観的データから課題を抽出し、最適解を探る思考力
3. リスク管理と実行力

銀行員は「お金を扱う=ミスが許されない」環境で育っています。これは転職市場において高く評価されるポイントです。
- コンプライアンス意識
法令遵守や情報管理、適切な文書化プロセス - プロジェクト推進力
社内決裁プロセスや他部署調整に慣れ、粘り強く案件を前進させる力

銀行で「当たり前」に求められる正確性・スピード・調整力は、実は異業種から見ると非常に貴重な能力です。自信を持って転職市場に挑んで良いと思います
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銀行員が描けるキャリアパス:5つの具体例

1. コンサルティングファームへの転身

主に戦略コンサルや監査法人系コンサルが、銀行員の財務知識や法人対応力を評価して採用するケースが増えています。
企業戦略立案、業務効率化、財務デューデリジェンス、リスクマネジメントなど多岐にわたる
- キャリアメリット
幅広い業界・課題に触れることで視野が広がり、市場価値を高められる
2. 事業会社の経営企画・財務部門

事業会社の経営企画や財務部門では、M&Aや資金調達、投資案件の評価など、銀行員で培ったスキルが直結します。
自社の経営戦略に深く関わり、成果がダイレクトに組織に反映される
- 働きやすさ
銀行より比較的フレキシブルな勤務体系を導入している企業も多く、ワークライフバランスを改善しやすい。
3. 商社・事業投資部門でのグローバル展開

商社や大手企業の投資部門では、国内外の事業投資や新規プロジェクトを推進するポジションが求められます。
海外案件のリサーチ、企業との折衝、出資判断のための財務分析
- 国際舞台での活躍
語学力や異文化理解力を活かしてグローバルに活躍したい銀行員におすすめ
4. フィンテック企業・スタートアップ界隈

近年はフィンテックやBtoB SaaSをはじめ、金融とテクノロジーを掛け合わせるスタートアップが急増しています。
新しい金融サービスの企画開発、API連携、KYC(顧客管理)など銀行員の知見が重宝される
- 魅力
ベンチャーやスタートアップはスピード感があり、若手にも大きな裁量が与えられる

特に20代・30代前半の銀行員がスタートアップに挑戦すると、年収こそ初期は下がることがあるかもしれませんが、大きく成長できる可能性を秘めています
5. M&A業界への挑戦

ここ数年、M&A業界が大きな注目を集めています。銀行員の「金融知識」や「企業オーナーへの提案経験」がダイレクトに活かせるため、転職市場でも人気上昇中です。
中小企業の事業承継ニーズの高まりを背景に、M&A件数は年々増加傾向
- 年収アップのチャンス
成果主義が徹底しており、若手でもインセンティブ次第で年収2000万円超えが狙える

M&A業界への転職は銀行員時代で獲得したスキル・経験を十分に活かしつつ、年収UPも期待できます。「選択肢の一つ」として非常に魅力的です。次の章で詳しく解説します。

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“銀行辞めたい”を一気に解決?M&A転職の魅力

1. 市場拡大と高収入が見込めるM&Aの世界
事業承継問題が深刻化する日本では、中小企業の後継者不足を解決する手段としてM&Aの需要が急増中です。
- 拡大するM&A件数
コロナ禍を経ても高水準で推移しており、将来性は明るいといわれています。 - 成果主義による高年収
大手M&A仲介会社の平均年収は1000万円を超えることが多く、20代でも実力次第で大幅年収アップが期待できます。
下記記事ではM&A業界カオスマップを通してより詳しく解説しています。

2. 銀行員の経験がフルに活きる理由

M&Aアドバイザーは「案件開拓」「提案」「交渉」「クロージング」まで一気通貫で対応しますが、銀行員時代の経験が幅広く活かせます。
- 財務分析力
企業価値を算定する際の財務諸表分析で即戦力に - 経営者とのコミュニケーション
法人営業で培った折衝力や交渉力が強みになる - 堅実な信用力
ミスが許されない銀行での実務経験をアピールできる
3. MAJBを活用するメリット:非公開求人&専門サポート

M&A JOB BOARD(エムアンドエージョブボードは、M&A業界唯一の求人サイトとして、多数の非公開求人と専門エージェントによる手厚い支援を提供しています。
- 独自の非公開求人が豊富
多数の企業と連携し、大手転職サイトには掲載されていない大手仲介会社から新興ベンチャーまで求人を多数取り扱っています。 - 業界に精通したアドバイザーが支援
書類添削や面接対策だけでなく、応募企業との面談日程調整や条件交渉など、全プロセスをサポート。 - 過去の成功・失敗事例に基づくアドバイス
これまで多くのM&A仲介会社への転職をサポートしてきた実績があるため、内定獲得への最適ルートを示してくれます。

他の転職サイトでは拾いきれない情報や求人が多いため、M&A転職を本格的に考えるならMAJB登録は必須と感じます。
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4. 転職成功事例
実際に地方銀行やメガバンクからM&A業界に転職し、年収アップややりがいを手にした方々は多数います。

- 地方銀行で法人営業をしていた26歳が、入社半年でM&A成約を達成し年収650万→2000万へ

- メガバンク勤務の35歳が「銀行の看板に頼らない勝負がしたい」と決意し、M&Aアドバイザリーへ転身。年収3倍以上に
5. M&A JOB BOARDで転職活動を始める方法
- 登録することで非公開求人の詳細やエージェントのより手厚いサポートを受けられます。
- M&A JOB BOARD公式サイトより会員登録(無料)
- 「M&A業界に挑戦してみたいが自分の経験は通用するのか?」「もっと具体的な年収や働き方を知りたい」など、
- お電話での相談予約フォームからお気軽にご相談ください。
- 転職エージェントから連絡があり、希望日程をすり合わせてオンラインでの面談を実施します。
- 志望する企業の募集要項や年収レンジ、応募条件などを確認し、エージェントと相談しながら応募を決定。
- 気になる案件があれば、アドバイザーがさらに詳しくご説明します。
- 求職者向けの求人一覧ページを確認し、自分の条件に合う案件を探してみてください。
興味のある求人への応募書類作成、面接対策をアドバイザーがサポート
年収交渉や労働条件のすり合わせ、入社日の調整など細部をサポート

キャリア相談はハードルが低い反面、得られる情報量は大きいです。迷っている方はまず相談だけでも大歓迎です。
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下記記事では、M&A業界への転職を考えた際に頼りになる転職エージェントを解説しました。参考にして下さい。

まとめ
「銀行を辞めたい」という悩みは、あなたのキャリアを見直す絶好の機会です。コンサル、事業会社、商社、スタートアップなど選択肢は多様に広がっていますが、その中でもM&A業界は将来性が高く、銀行員の経験が最大限に活かせる注目のフィールドです。
最後に、本記事の要点を3つにまとめます。
本記事のまとめ
- 銀行辞めたい気持ちは、決して甘えではない
長時間労働、ノルマ、将来不安など現実的な問題が根底にあるため、転職を真剣に考えるのは自然な流れです。 - 銀行員の強みは転職市場で高く評価される
財務知識、折衝力、リスク管理など、異業種から見ると大きなアドバンテージとなります。 - M&A業界は高収入・やりがいの両方が狙える選択肢
事業承継ニーズの拡大により市場が伸びており、20代でも成果次第で年収1000万〜2000万円超を実現可能です。
自分の力で人生を切り拓きたいと考えているなら、まずは行動を起こしてみましょう。