M&Aキャピタルパートナーズは、M&A業界を代表する老舗企業であり、業界の中でも高年収・高収益企業の代表格として知られています。
同社は平均年収が国内トップクラスと報じられ、「20代・30代でも年収1,000万円超を目指せる」「インセンティブが桁違い」などの口コミで話題を集めています。一方で“激務”との声もあり、実際の働き方や採用選考の難易度を含めて不安を抱える方もいるのではないでしょうか。
本記事では、M&Aキャピタルパートナーズの年収事情を中心に、具体的な報酬体系、キャリアパス、転職成功に必要なポイントを専門家目線で徹底解説します。さらに、無料キャリア相談の活用法や他社との比較もご紹介。年収アップやM&A業界でのキャリア形成を検討する方は、ぜひ最後までご覧ください。

転職エージェント兼マネージャー
M&A JOB BOARD 増田 将汰
ますだ しょうた
明治大学卒業後、明治安田生命に入社。個人・法人営業を担当し、上位5%の成績を達成。その後、営業所長として約50名のマネジメント経験を積む。株式会社WILLCOでは「弁護士・法務領域」と「採用コンサルティング事業」をゼロから立ち上げ、現在はM&A JOB BOARDの事業責任者として、業界に特化した転職・就職サポートを行い、業界トップクラスの実績を実現。
1. M&Aキャピタルパートナーズとは
1-1. 企業概要と事業内容

項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 |
設立 | 2005年(平成17年)10月 |
資本金 | 29億円 |
所在地 | 〒104-0028 東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー36階 |
電話番号 | 03-6770-4300(代表) |
代表者・役員 | 代表取締役社長 中村悟 |
従業員数 | (連結)322名 / (単体)250名 (2024年12月31日現在) |
事業内容 | M&A関連サービス事業 |
加盟連盟 | 一般社団法人 M&A支援機関協会(幹事会員) |
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社は、高い年収水準を誇ることで有名な東証上場企業です。2005年に設立され、中堅・中小企業のM&A仲介を中心としたサービスを提供しています。
東京・八重洲に本社を構え、グループ会社には老舗仲介大手のレコフなどを抱えています。一人のアドバイザーが「譲渡企業のアプローチ(ソーシング)~買い手候補マッチング~クロージング」まで一貫して担当する一気通貫型のサービスモデルを展開し、経営者の信頼獲得に強みを持ちます。

M&Aキャピタルパートナーズの特徴は少数精鋭体制と大型案件への強さです。短期間で急成長したことで今や業界大手4社の一角に数えられ、平均年収ランキングでも常にトップクラスを維持しています。
1-2. 業界内でのポジション
M&A仲介業界の大手としては「日本M&Aセンター」「M&A総合研究所」「ストライク」が知られています。その中でもM&Aキャピタルパートナーズは、複数のメディアで平均年収ランキング上位常連として名が挙がる企業です。
実際、2024年の有価証券報告書によれば平均年収2,277万円という驚異的な数字が公表されています。
社員数は単体で約250名(2024年12月現在)と少数精鋭。1人あたりの案件量が多いため業務負荷(激務)も大きい反面、成約に伴うインセンティブを高額に得られるために「ハイリスク・ハイリターン」な働き方ができる点が特徴です。
1-3. 激務高給が示すビジネスモデルの特徴
M&A仲介の主要な収益源は、成約時に支払われる成功報酬です。大がかりな設備投資が不要な業種であるため、売上に占める利益率が高いという特徴があります。M&Aキャピタルパートナーズはさらに、下記の特徴があります。
- 大型案件を積極的に扱う
- 仲介手数料が高額
- 一気通貫体制でアドバイザー個人へのインセンティブが大きい
といった要素が絡み合い、「日本トップクラスの年収水準」を生み出しています。
とはいえ、少数精鋭ゆえに一人ひとりの負担が大きいのも事実。「激務高給」と評される背景はまさにこの収益モデルにあります。
その分、成功報酬がアドバイザーの年収に直接還元されやすいという構造になっています。
1-4.創業社長の中村悟代表取締役社長について

M&Aキャピタルパートナーズの創業者であり現代表取締役社長を務める中村 悟氏は、1995年工学院大学工学部建築学科卒業、積水ハウスを経て2005年に同社を設立。以来、代表取締役社長として企業買収・M&A仲介サービスの拡大を牽引してきました。
公式プロフィールによれば、「中堅・中小企業の後継者問題の解決と発展的事業承継の実現のためM&Aを選んだ」のが創業の大きな動機とされています。

設立から8年で2013年東証マザーズ、2014年東証一部に上場(現在、プライム市場)を果たし、業界トップクラスの平均年収・営業利益率を誇る企業へと成長させたリーダーシップは、まさに中村社長の先見性や実行力によるところが大きいと考えられます。激務高給の根幹を支える強力な経営ビジョンがある点が、同社を特徴づける一因と言えるでしょう。
2. M&Aキャピタルパートナーズの年収が高い理由
M&Aキャピタルパートナーズの平均年収は、2024年時点で約2,277万円と公表されています。これは一般的な上場企業の平均年収(約600~700万円)を大きく上回る数値であり、なぜここまで「年収が高い」のかを気にする方も多いでしょう。
一人あたりが取り扱う案件金額が大きく、成約時のコミッションが高額になることが最大の理由です。
案件を丸ごと担当するため、一人ひとりが生み出す利益が大きくなりやすい構造です。
同業の日本M&Aセンターやストライクと比べても社員数が少ないため、社員1人あたりの取り分が上乗せされやすいと考えられます。
成約件数や手数料額に基づきインセンティブが青天井で支払われる仕組みがあるので、トップアドバイザーの年収は数千万円から億単位に迫ることも珍しくありません。
3. M&A業界とキャリアパス
3-1. M&A仲介業界全体の働き方
M&Aキャピタルパートナーズに限らず、M&A仲介業界は総じて成果主義のハードワークが特徴的です。仲介大手の日本M&Aセンターやストライクでも、平均残業時間が月40~60時間に及ぶケースが多く、目標達成へのコミットを求められます。
方で、数年で著しく成長できる環境であり、「3年のM&A経験は一生の財産」とも言われるほど専門性が高まる業界です。実際、M&Aキャピタルパートナーズでも入社後数年で年収1,000万円超に到達する若手が多く、転職市場でも評価されやすい傾向にあります。

「3年経験すれば一生食べていける」と言われるように、激務であっても成長曲線が非常に急な業界です。最速ルートで市場価値を高めたい人にとっては魅力的でしょう。
3-2. 昇進・キャリアパスの具体例
同社では成果次第で早期に昇進・昇給が可能です。新人コンサルタントは入社1~2年で初成約を目指し、数件の成功実績を積めば主任やマネージャーへの登用も射程圏内。
M&Aキャピタルパートナーズにおいて、コンサルタント(アドバイザー)のキャリアステップは下記のイメージです。
- 案件開拓やテレアポなど、まずはソーシングに注力
- 先輩のサポートを受けながら小規模案件に携わる
- 中規模案件を自走しながら複数件を並行担当
- 成約数に応じてインセンティブ大幅増
- 大型案件や複数チームの指揮を取り、組織マネジメントにも関与
- 案件の成功報酬+組織リーダーとしての報酬上積み
- 20代後半~30代前半で平均年収は約2,277万円(2024年9月期の有価証券書調べ)
- 成果に応じて年2回(4月・10月)の昇進・昇給チャンス

20代後半や30代前半でも「数千万円クラスの年収」を稼ぐ人は珍しくありませんが、成果を出せないと高収入には届かないリスクも。ハイリスク・ハイリターンを割り切り、結果を出す覚悟が必要です。
3-3. 業界経験者が選択しやすい他キャリア
M&Aキャピタルパートナーズで数年実務を積むと、以下のようなキャリアパスも開けてきます。
- 他のM&A仲介会社への転職
競合企業で更なる好条件やワークライフバランスを求める - PEファンド・コンサルファーム(FAS部門)への移籍
M&A経験を活かし、投資や戦略コンサルタントとして活躍 - 事業会社の経営企画・M&A担当
買収案件を社内で推進する立場に回り、安定+やりがいを両立

ハードな環境で成果を出した実績は、どこへ行っても高く評価されます。自社内で昇進を目指すか、外でステップアップを狙うか——いずれにしても「M&A仲介実績」は強力なキャリア資産となるでしょう。
4. M&Aキャピタルパートナーズの報酬体系と他社比較
4-1. 具体的な報酬体系
M&Aキャピタルパートナーズにおいて最も注目されるのが、インセンティブ(成功報酬)の大きさです。
インセンティブは案件ごとに青天井。大型案件ほど大幅加算。
成果次第で基本給や役職手当もアップ。
ハードワークを前提としつつ、法定の賃金補償も完備。

トップクラスのアドバイザーは、年間で複数の大型案件を成約することで億レベルの年収に達することもあります。ただし、成果が出ないとインセンティブが少ないため大きな収入差が生じやすいのも特徴。常に高いプレッシャーと戦う必要があります。
4-2. 他社と年収を比較
M&Aキャピタルパートナーズは東洋経済など各種メディアの「平均年収ランキング」で毎年トップ級です。
企業名 | 平均年収(概算) | 主な特徴 |
---|---|---|
![]() | 約2,277万円(2024年度) | 大型案件が多くインセン比率が高い。社員数が少なく利益配分大 |
![]() | 約1,243万円(2021年度) | 案件数は業界トップ、組織が大規模 |
![]() | 約1,609万円(2024年度) | 老舗、会計士出身が多い。比較的安定志向の文化 |
![]() | 約2,800万円(2024年度) | AIマッチングを活用した急成長。インセンティブも高水準 |
日本M&Aセンター(約1,243万円)やストライク(約1,609万円)と比べても約1,000万円程度高く、飛び抜けた数字を誇ります。
特に「M&Aキャピタルパートナーズの年収が突出している背景としては、1件あたりの成約単価が大きいことと、少人数制のため利益を個人に還元しやすい構造が挙げられます。

日本M&AセンターやM&A総合研究所も年収の高さで注目されますが、M&Aキャピタルパートナーズはインセンティブの比率が際立っている点が決定的な違いでしょう。「成果を出せば青天井」という環境でモチベーションを燃やせる人には打ってつけです。
4-3. 福利厚生や労働環境
- 年間休日120日以上・完全週休2日制(表面上)
案件の繁忙期には休日出勤や深夜残業が発生するため、実質的に休みが少なく感じる人も。 - 産休・育休制度、各種社会保険完備
上場企業として最低限の福利厚生は整備されている。 - 表彰制度、社員旅行
高額インセンティブ以外にも、成果を上げた社員への特別表彰や旅行などの施策がある。

ハードワークを支えるための環境は用意されているものの、「有給取得は難しい」「常に案件に追われる」といった声も少なくありません。高年収とトレードオフである点を理解する必要があります。
5. 激務に適応するためのスキルとマインドセット
5-1. 高年収を得るために必須のスキル
- 決算書を読んで企業価値を算定できる金融知識が必須
- 簿記や会計知識、エクセルでのモデリングなど
- 経営者にM&Aを提案し、買い手・売り手双方と条件交渉をまとめ上げるスキル
- 弁護士・会計士・社内スタッフなど多方面を巻き込む調整力
- 業界ごとに異なる商習慣を理解し、新たな知識を吸収し続ける姿勢
5-2. 求められるマインドセット
- 「高年収を得たい」「経営者をサポートしたい」という情熱がないと続かない
- 経営者の人生に関わる以上、短期的な利益よりクライアントの満足を優先できる倫理観
- 月60~90時間の残業や、案件破談のリスクにもめげない強靭さ
- 日々学ぶ姿勢と、素早い意思決定で案件をクロージングへ導く行動力

「高い年収(報酬)」だけに目が行きがちですが、M&A業務の責任は非常に重いです。長時間労働やストレスをどのように乗り越え、成果に結びつけるかが鍵となるでしょう。結果を出せば若くして年収数千万円も射程圏内ですが、そこまで到達できるのは日々の努力を惜しまないごく一部の人かもしれません。
5-3. ワークライフバランスとの両立は可能か?
年間休日は公式には120日超とされていますが、案件の山場には休日出勤や深夜業務も普通に起こります。
- 「プライベートを充実させたい」と考える人にはやや不向き
- 自分のペースをコントロールしつつ、高収入と成長を得たい人向け

育児中の方や一定のワークライフバランスを重視する方は、“チーム制”が整っている企業を狙うほうが向いているかもしれません。
チーム体制が整っている環境を求めている方は日本M&Aセンターを検討するといいでしょう。OJTで先輩や上司がチーム単位でサポートする教育制度が充実しているためです。

6. 転職を考える方へのアドバイス
6-1. M&Aキャピタルパートナーズへ転職を目指す際のポイント
あなたの営業実績・金融知識・コミュニケーション力はどの程度か?
激務に耐え得るメンタルはあるか?
M&Aキャピタルパートナーズ以外の仲介大手(日本M&Aセンター、M&A総合研究所、ストライクなど)と比較し、どこが自分に合うのかを見極める
書類選考での定量実績(営業成績・資格取得など)のアピールが重要。面接でのケーススタディや深堀り質問に対応できる準備 「なぜM&Aキャピタルパートナーズなのか」「激務であっても挑戦する理由」を論理的に語る

特に人気企業ゆえに選考ハードルが高いため、徹底した事前準備が欠かせません。「高年収を求める理由」と「クライアントへの貢献意欲」が矛盾なく伝わるよう、ストーリーを組み立てましょう。
6-2. 無料キャリア相談を活用するメリット

M&A業界特化型エージェント「M&A JOB BOARD (エムアンドエージョブボード)」などの無料キャリア相談を利用することで、
- 非公開求人の入手
M&Aキャピタルパートナーズの中途採用は非公開ポジションが多く、エージェント経由で紹介を受けやすい - 専門アドバイザーによる選考対策
企業ごとの面接傾向やインセンティブ制度など“生の情報”を得られる - キャリアプラン相談
いきなり激務トップ企業に挑戦するのが不安な方は、別の仲介会社や金融機関を経由するルートも検討できる
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7. まとめ
本記事を振り返ります。M&Aキャピタルパートナーズは特異な環境を備えた会社です。
- M&Aキャピタルパートナーズは激務と言われているが、圧倒的な高年収(平均2,277万円超)を実現できる環境
- 短期間で高度なスキルが身につき、キャリアアップや独立の選択肢が広がる
20代後半~30代前半のビジネスパーソンにとって、“より高収入”“専門性の向上”を求めるなら、一度は検討すべき企業かもしれません。その一方で、ハードワークに対する覚悟と自身の適性を見極めないまま飛び込むのはリスクも大きいでしょう。
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