「そろそろ転職したほうがいいのかな…?」
そんな気持ちを抱く人が増えるのが、実は10月です。
仕事にも慣れ、上半期の成果も出そろい、ふと「このまま続けていいのだろうか」と考える時期。一方で、企業側も10月から採用を加速させる傾向があります。
つまり「働く人」と「採用する側」のタイミングが、ぴったり重なる月なのです。
この記事では、M&A JOB BOARDの転職エージェントが実際の採用担当者から得た情報をもとに、「なぜ10月が転職活動に向いているのか」 「今動くなら、どんなステップで進めると成功しやすいのか」 を、できるだけやさしく解説していきます。

転職エージェント
M&A JOB BOARD 小松﨑 資
こまつざき たすく
中央大学法学部を卒業後、株式会社コーセーに新卒入社。法人営業及び本部窓口営業に従事。販売戦略の策定やステークホルダーとの関係構築を得意とし、在籍約3年間で営業成績で上位4%に入る成果を上げる。当社へ転職後、士業求人サイト「LEGAL JOB BOARD」でトップセールスを記録したのち、M&A業界に特化した転職サービス「M&A JOB BOARD」の立ち上げにに従事。現在は、M&Aキャリア開発事業部のエージェントとして、潜在的なニーズを引き出すヒアリング力と「想像以上のキャリア提案」を武器に、担当会員様からの高い満足度を誇る。
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10月は“転職活動のベストシーズン”といわれる3つの理由
10月は1年の中でも、求人が最も活発になる時期です。
ここではその具体的な理由を3つに分けて紹介します。
理由① 求人が一気に増える「下期スタート期」
多くの企業は3月決算で、10月はちょうど下半期のスタート。新しい人員計画や増員が決まり、新ポジションの募集が増える時期です。
特にこの時期は、
- 新規事業を立ち上げたい
- 来期に向けた体制を早めに整えたい
という“攻めの採用”が増えます。
結果的に、求職者にとって選べる選択肢が最も広がる季節になるのです。

実際、10月〜11月はエージェント側でも「求人紹介の打診が倍増する」時期。市場全体が動いている実感があります。
理由② 人の入れ替わりが重なる「補充採用シーズン」
もう一つの理由は、人の入れ替わりが起きやすい時期だからです。
夏のボーナス(7月)を受け取ってから退職する人が多く、8〜9月に退職者が出た分の“補充採用”が10月に集中します。
つまり、「新しいポジション」+「欠員補充」の2つが同時に動くこれが10月の転職市場の特徴です。そのため、営業職・管理職・専門職など、あらゆる層で募集の幅が広がります。
理由③ 年末ボーナスをもらってから“気持ちよく”次に進める
転職活動は、始めてから内定まで平均2〜3か月かかります。
つまり、10月に動き始めると、12月〜1月に内定・年明け入社という流れを作ることができます。

また、冬のボーナス(12月頃)をしっかり受け取ってから退職する人が多いため、金銭的な損失もなく、気持ちよく次のステージへ進めるのも魅力です。
10月から始める転職活動の「3ステップ」
転職は、順番を間違えると疲れてしまうもの。10月から動くなら、焦らず次の3ステップで進めるのがおすすめです。
各ステップ別に詳しく解説いたします。
STEP1:自分を知る(キャリアとスキルの棚卸し)
最初の1か月は、焦って応募するよりも、自分を整理する時間に充てましょう。
まずは、過去の仕事を振り返って次の3つを書き出します。
- どんな成果を出したか(数字で見える結果)
- どうやって成果を出したか(行動・工夫)
- どんな環境で力を発揮しやすかったか
この3つを整理することで、自分が次に向いている仕事や環境が自然と見えてきます。

棚卸しは「応募のため」だけではありません。自分の“強みの地図”を作る作業だと思って取り組むのがコツです。
STEP2:市場を知る(今、どんなチャンスがあるのか)
次は、今の転職市場を知る段階です。10月は求人が多いため、「自分に合った業界・職種」を見極めることが大切です。
おすすめは、次の2つの方法を組み合わせることです。
- 求人サイトや企業HPで直接チェックする
募集背景や求める人物像を読むと、市場のトレンドが見えます。 - 転職エージェントに相談する
書類選考の通過率や企業の“温度感”を、リアルに把握できます。

「自分のスキルが、今どの業界で求められているのか」を知るだけでも価値があります。
動く=転職する、ではなく、「今の立ち位置を知る」が目的でも十分です。
STEP3:行動する(応募・面接・年内内定)
ここまで整理ができたら、いよいよ行動フェーズです。
10月から動けば、年内内定も現実的です。応募〜内定までは平均で約8〜10週間が目安。
進め方のイメージはこの通りです。
期間 | やること | ポイント |
---|---|---|
10月上旬 | 書類準備・自己分析 | 職務経歴書は「成果×役割」を中心に書く |
10月中旬〜11月 | 応募・面接スタート | 同時に3〜5社程度が理想的 |
12月 | 内定・調整 | ボーナスを受け取り、年明け入社の準備へ |

「転職活動=即決」ではなく、「選択肢を増やす期間」と考えましょう。
行動することで、見える景色が確実に変わります。
10月にチャンスが広がる3業界(伸びる分野)
せっかく動くなら、“伸びている業界”を狙いたいところ。
ここでは今、転職市場で注目が高い3つの業界を紹介します。
SaaS業界(営業×ITでキャリアを広げる)
SaaSとは、クラウドを活用したソフトウェアサービス。
営業職でも「仕組み」「データ」を理解しながら提案する仕事が増えています。
数字をもとに課題を分析するスキルは、他業界でも重宝されます。
M&A業界(成果主義で成長スピードが速い)
経営者と直接交渉し、企業の“未来”をつくる仕事。
金融・コンサル・営業経験者に特に人気で、20代でも高収入を実現できます。
実力が報酬に反映されるので、挑戦意欲の高い人に向いています。
下記記事ではM&A業界について詳しく解説しています。

人材業界(未経験でもスタートしやすい)
採用支援やキャリアコンサルティングを通じて、人の人生を支える仕事。
「人に寄り添う力」が評価されるため、未経験からでも結果を出しやすい分野です。

どの業界も「自分のスキルをどう活かせるか」が重要です。迷ったら、まずは1社でも話を聞いてみましょう。
下記記事でも詳しく解説しています。

よくある質問(10月の転職活動Q&A)
Q1. 10月に始めて年内に転職できますか?
A. 可能です。
10月中に応募すれば、早ければ12月中の内定・1月入社も十分現実的です。
採用スピードが速い企業も多いため、行動を早めるほどチャンスが広がります。
Q2. 忙しくて時間が取れません…
A. 転職活動は「週2回・1時間」からでも始められます。
通勤時間や休日に自己分析だけでも進めてみましょう。
最初の一歩が、意外と一番のハードルです。
Q3. まだ転職するか決めていません。それでもいい?
A. もちろんOKです。
今の自分の市場価値を知るだけでも、大きな意味があります。
「転職=退職」ではなく、「キャリアの健康診断」という感覚で始めてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?転職は「変わるための決断」ではなく、「自分を知るための行動」です。
最後に本記事のポイントを3点にまとめます。
本記事のまとめ
- 10月は転職市場が最も活発に動く時期。
求人数・通過率・採用意欲がそろう。 - 年内内定・年明け入社を目指せる。
ボーナスをもらってから次に進める理想の流れ。 - “転職するか迷う人”もチャンス。
動くだけでキャリアの選択肢が広がる。
もし10月の今、「少しでも気になっている」なら、それは立派なサイン。1歩踏み出すことで、新しいチャンスが見えてくるはずです。
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