「今の仕事、このままでいいのかな…」
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
近年は業界の入れ替わりが激しく、5年前の“安定職”が今では成長の止まった業界になっていることもあります。逆に、ここ数年で一気に存在感を高めているのが、SaaS業界・M&A業界・人材業界の3つです。
本記事では、M&A JOB BOARDの転職エージェントが採用企業との面談で得た一次情報をもとに、「なぜこの3業界が今アツいのか」「どんな人が向いているのか」を、できるだけわかりやすく解説します。

転職エージェント
M&A JOB BOARD 小松﨑 資
こまつざき たすく
中央大学法学部を卒業後、株式会社コーセーに新卒入社。法人営業及び本部窓口営業に従事。販売戦略の策定やステークホルダーとの関係構築を得意とし、在籍約3年間で営業成績で上位4%に入る成果を上げる。当社へ転職後、士業求人サイト「LEGAL JOB BOARD」でトップセールスを記録したのち、M&A業界に特化した転職サービス「M&A JOB BOARD」の立ち上げにに従事。現在は、M&Aキャリア開発事業部のエージェントとして、潜在的なニーズを引き出すヒアリング力と「想像以上のキャリア提案」を武器に、担当会員様からの高い満足度を誇る。
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今転職するなら、なぜこの3業界なのか
「転職するならどんな業界がいいですか?」という質問は、日々たくさん寄せられます。
結論から言うと、“市場が伸びていて、個人の成長と報酬が比例する業界”がベストです。
その条件を満たすのが、次の3つ。
業界 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
SaaS業界 | IT×営業。再現性のある仕組み営業でスキルが磨ける | ロジカルに動くのが得意な方 |
M&A業界 | 実力主義×高単価。20代で年収1,000万円超も | 高い目標を追うのが好きな方 |
人材業界 | 未経験でも入りやすく、成果が見えやすい | 人に関わる仕事がしたい方 |
この3業界は、いずれも「スキルの汎用性」が高く、次のキャリアにもつながりやすいのが特徴です。
それぞれの業界について、もう少し具体的に見ていきましょう。
SaaS業界 ―― 営業力とIT理解の“二刀流”が身につく場所
SaaSってどんな業界?
SaaS(サース)とは「Software as a Service」の略で、企業や個人にクラウド上でソフトウェアを提供するビジネスモデルです。
たとえば、freee(会計)やSmartHR(労務管理)、Salesforce(営業支援)などが代表的です。月額課金のサブスク型が主流で、1社と長く関係を築く営業スタイルが特徴です。
最近では、「THE MODEL(ザ・モデル)」と呼ばれる分業体制が普及し、マーケティング・インサイドセールス・フィールドセールス・カスタマーサクセスといったそれぞれの専門領域に分かれて働く企業が増えています。
SaaSで得られる2つのスキル
- 営業スキルの再現性が身につく
データをもとにした営業活動が基本。商談化率や成約率などを数字で振り返る習慣がつきます。
属人的な「勢い営業」ではなく、「型を作る力」が鍛えられるのがSaaSの強みです。 - ITリテラシーが自然と身につく
自社のシステムを理解し、お客様の課題に合わせて提案する中で、IT構造やクラウドの仕組みを理解していくことになります。このスキルは将来的に事業開発やマーケティング職にも活かせます。
SaaS業界に向いている人
- 論理的に考えるのが好き
- チームで成果を出すのが得意
- 数字で自分の成長を可視化したい
SaaS業界は、「営業=再現できる科学」という世界。
「感覚で売るより、データで考えたい方」にぴったりの環境です。

営業経験者の方はもちろん、“仕組み化に興味がある未経験者”にも大きなチャンスがあります。
M&A業界 ―― 実力主義で20代から高収入を狙える世界
M&A業界の基本構造
M&A(企業の合併・買収)業界は、企業の“買い手”と“売り手”をつなぐ仲介ビジネスです。案件単価が非常に大きく、成功報酬型のため、1件の成約で高い報酬が発生します。
そのため、成果を出せば20代でも年収1,000〜2,000万円に届くことも珍しくありません。
一方で、当然ながら高いプレッシャーや責任も伴います。
M&Aで身につくスキル
- 経営者との交渉力
社長やオーナー企業の経営層と直接対話するため、ビジネス全体を俯瞰する力が磨かれます。 - 財務・会計の知識
企業価値の算定や決算書の読み解きなど、数字に強くなります。 - 戦略的思考力
案件のマッチングだけでなく、「なぜその会社が買うのか?」を考える力が養われます。

M&A業界で成功する人は、「お金を稼ぎたい」だけでなく、「経営を学びたい」「オーナーの想いに寄り添いたい」というモチベーションを持っています。
向いている人・気をつけたい点
- 自分で道を切り開くタイプ
- 成果で正当に評価されたい人
- 社長など上位層と話すのが好きな人
- 成果主義ゆえに「数字へのプレッシャー」は大きい
- 学び続ける姿勢がないと、すぐに置いていかれる
M&A業界は、“営業の最上流”とも呼ばれます。
大変ではありますが、実力をつければどの業界でも通用するスキルを得られるでしょう。
下記記事で業界構造を詳しく解説しています。

人材業界 ―― 未経験からでも営業スキルを磨ける“登竜門”
人材業界の仕事とは
人材業界では、企業と求職者をつなぐ「マッチング」を行います。企業担当(RA)と求職者担当(CA)の2職種に分かれ、どちらも“人の意思決定を支援する”ことが仕事の中心です。
特にRA(法人営業)は、「採用の課題を見抜く力」が問われます。
一方でCA(キャリアアドバイザー)は、「相手の話を引き出す力」が求められます。
人材業界の魅力と成長機会
- 未経験でも入りやすい
コミュニケーション力があれば、他業界からの転職もしやすいです。 - 成果が見えやすい
自分が関わった人が内定をもらう瞬間を体験できるのは大きなやりがいです。 - キャリアの選択肢が広がる
営業経験を活かして、後にSaaSや事業会社の人事に転身する人も多くいます。
気をつけたいポイント
- 平日夜や土日に面談対応が入ることもある
- “人”が相手なので、感情的なすれ違いが起きることも
ですが、こうした難しさを超える分、「誰かの人生を前に進めた」という実感を持てる仕事でもあります。

人材業界で経験を積んだ方は、次にどんな仕事に行っても強いです。
「傾聴」「提案」「交渉」どれも普遍的なスキルだからです。
3業界を比較して見えるキャリアパス
観点 | SaaS業界 | M&A業界 | 人材業界 |
---|---|---|---|
主な仕事 | ITサービス営業 | 企業間M&A仲介 | 採用支援/マッチング |
平均年収帯 | 500〜900万円 | 700〜2000万円 | 400〜800万円 |
求められる力 | 論理性・改善力 | 実行力・交渉力 | 共感力・スピード |
次のキャリア | 事業企画・CS | 経営企画・PE | 人事・SaaS営業 |
どの業界も「営業を超えるスキル」が身につく点は共通しています。
ただし、“どんな働き方をしたいか”によって向き不向きが分かれるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?キャリアは“点”ではなく“線”で見ることが大切です。
最後に本記事のポイントを3点にまとめます。
本記事のまとめ
- 今転職するなら、SaaS・M&A・人材の3業界が成長中。
それぞれの業界が“時流に合っている”という点が大きな理由です。 - SaaSは仕組み営業、M&Aは実力主義、人材は対人力。
どれも違う強みを育てられる環境です。 - 自分に合うのは「価値をつくる」「稼ぐ」「支える」どの軸かを考えて選ぼう。
「いま転職するなら」をきっかけに、5年後・10年後に自分がどうありたいかを考える時間にしてみてください。
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