M&Aキャピタルパートナーズ(以下、MACP)は、M&A業界でもトップクラスの高年収と少数精鋭の実力主義で知られる企業です。「M&Aキャピタルパートナーズ 採用大学」というキーワードからも分かるように、どの大学の出身者を採用しているのか、実際に転職で入社できるのか気になる方は多いでしょう。
本記事では、MACPの公式サイトおよびM&A業界の求人サイトであるM&A JOB BOARDの転職エージェント活動で得た独自調査データを交えながら、年収・評判・採用の実態を分かりやすく解説します。高収入企業として注目を集めるMACPへの転職に興味をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。

転職エージェント兼マネージャー
M&A JOB BOARD 増田 将汰
ますだ しょうた
明治大学卒業後、明治安田生命に入社。個人・法人営業を担当し、上位5%の成績を達成。その後、営業所長として約50名のマネジメント経験を積む。株式会社WILLCOでは「弁護士・法務領域」と「採用コンサルティング事業」をゼロから立ち上げ、現在はM&A JOB BOARDの事業責任者として、業界に特化した転職・就職サポートを行い、業界トップクラスの実績を実現。
M&Aキャピタルパートナーズの求人は非公開ですが、MAJBのエージェント経由であればご紹介可能です。
1. M&Aキャピタルパートナーズとは

M&Aキャピタルパートナーズは「収益性」「ブランド力」「案件獲得力」のすべてで高い評価を得ており、業界トップクラスの存在感を誇ります。プライム上場企業としての安定性と、少数精鋭による高い生産性を両立している点が大きな特徴です。
1-1. 【採用トレンド速報】2025年9月期3Q(24/10〜25/6)

項目 | 結果 |
---|---|
売上高 | 162.6億円 (前年同期比 +41.2%/通期計画進捗 68.8%) |
経常利益 | 56.7億円(+96.0%/進捗 69.9%) |
成約件数 | 181件(+21.5%) ─ 大型案件44件(+76.0%) |
受託案件数 | 654件(+34.0%) |
M&Aコンサルタント数 | 254名(前年+51名) |
売上・利益は四半期累計で過去最高を更新しました。採用も加速し、従業員361名(連結)、うちコンサルタント254名(前年+51名)とコンサル人員が前年より50名以上増えています。
1-2. 業界内での位置づけ

M&Aキャピタルパートナーズ(MACP)は、2005年に設立された比較的若い会社ながら、中堅・中小企業のM&A仲介に特化して急成長を遂げた上場企業です。近年は日本M&AセンターHDに次ぐ規模と知名度を誇り、ストライクなどの大手仲介会社と並んで業界を牽引しています。

同社は業界内で「年収水準」「ブランド認知」「成約件数」など幅広い指標でトップを獲得し、“M&A業界で最も稼げる会社”として確固たるブランドを築いています。他社と比べて実績や知名度が圧倒的に高い点が、求職者からも人気を集める理由のひとつです。

1人当たりの生産性は他社と比較し、圧倒的に高いのが特徴です。個々の能力が高く、M&A仲介業界の調査で10冠達成、“最高ブランド“を確立しています。
1-3. 超高年収の背景

MACPは、過去に上場企業年収ランキング10年連続日本一(東京商工リサーチ調べ)を獲得し、平均年収が3,000万円を超える年もあったことで有名です。2022年度の有価証券報告書では社員の平均年収が約3,161万円に達し、他の大手仲介会社(ストライクの約1,609万円)と比べても圧倒的に高い水準となっています。

またM&Aアドバイザー絞った平均年収では、1年以上在籍したM&Aアドバイザーの平均年収は4,537万円(2023年9月期実績)と他のM&A仲介会社とも一線を画す水準となっています。

一人のアドバイザーが売り手・買い手の両方を担当する「両手取引」スタイルで、1件あたりの手数料単価が大きい大型案件の割合が他社と比較して多いことが高収益に直結していると考えられます。
1-4. 採用大学が気になる理由
「M&Aキャピタルパートナーズ 採用大学」という検索ニーズが多いのは、同社の新卒採用が比較的最近本格化し始めた背景と、高学歴かつ実力のある人材を中心に採用しているのではないか、と考えられているからです。
実際のところ同社が公開している「採用大学一覧」はまだなく、学歴要件は公式に明示されていません。しかし、新卒・中途ともに優秀層を厳選採用している印象が強いため、出身大学が注目されがちです。
2. M&Aキャピタルパートナーズの採用大学と求める人材像

2-1. 新卒採用と「学歴」の関連
M&Aキャピタルパートナーズ(MACP)の新卒採用は、「学歴フィルター」ではなく、人物重視・実績重視の選考スタイルが特徴です。応募条件としては「2025年度に四年制大学を卒業見込みの方(四大卒以上)」と記載されていますが、特定大学の指定や優遇はなく、実力本位の評価が行われています。
選考では、以下のような経験や実績が評価されています
- 営業系インターン(特にアウトバウンド型)でトップセールスの実績
- M&AソーシングやM&A実務補助の経験(コンサル会社・サーチファンド等)
- 公認会計士や弁護士などの資格保有者で営業志向のある方
- 「日本最高峰レベル」とされる突出した実績・経験
このように、単なる学歴よりも「成果を出した経験」「高い営業志向」「ビジネスの現場での当事者意識」が重視されているのが特徴です。

いわゆる旧帝大・早慶・MARCHといった大学出身者もいますが、実績次第ではそれ以外の層からの採用も十分に可能性があります。大学名より「自ら考え、動き、成果を出した経験」が問われる採用です。
2-2. 中途採用で求める人物像とスキル

一方、中途採用(キャリア採用)に関しては、公式サイトの「求める人物像」で明確な要件が示されています。MACPが掲げる4つの資質は以下のとおりです。
- クライアント最優先で行動できる、強い熱意
- 高度な知識やスキームを使いこなせる地頭と分析力
- 自分の利益だけでなく、譲渡・譲受双方の企業の最善を考える姿勢
- 経営者の本音を引き出し、長期的な信頼関係を築けるコミュニケーション力

この4つは頭文字をとって「MACP」。学歴よりも「現職で突出した成果を出していること」「誠実な人間性」が大前提となります。
2-3. 採用条件を満たす人材の特徴
公式には「金融業界(銀行・証券・保険等)の営業経験(1年以上)で成績TOP10%程度。もしくはその他業界におけるトップセールスの経験」などが応募条件となっており、実際には銀行・証券・保険・コンサルファーム出身者、または事業会社の経営企画経験者が多く採用されています。社員の平均年齢は32歳前後で、20代後半~30代前半の優秀層が中心となっています。

大卒以上は必須要件に入ってますが、「学歴フィルター」は噂ほど厳しくないという声もあります。実績やコミットメントを面接で説得力ある形で示せないと厳しい印象です。
M&Aキャピタルパートナーズの求人は非公開ですが、MAJBのエージェント経由であればご紹介可能です。
3. 気になる年収・評判・働き方

3-1. 報酬体系と平均年収

MACPの報酬は、基本給+インセンティブ報酬+業績連動賞与で構成され、インセンティブ比率が非常に高いのが特徴です。月の固定給は一律で35万円に設定されており、年齢や社歴に関係なく同水準です。
成約ゼロの場合は年収600万円前後にとどまる一方、案件を複数成約させれば20代でも年収数千万円〜億も狙える「ハイリスク・ハイリターン」型です。
2021~2023年の 平均年収推移(在籍1年超) | 3,594万円 → 4,106万円 → 4,537万円 |
1人あたり年間売上高 | 約1億1,346万円 |
1件あたりの案件単価 | 1億円規模の手数料を数多く扱う |

一般的にM&A仲介会社での1人あたりの年間売上は数千万円が相場。MACPは大型案件に強みを持ち、バックオフィス要員を最小化している分、アドバイザー個々の報酬に還元している形です。
3-2. 多忙な業務の実態とワークライフバランス
M&Aキャピタルパートナーズのアドバイザーは、案件の全工程に責任を持つ「専任担当制」を採用しており、経営者との関係構築からクロージングまでを一貫して担います。新規提案から交渉、契約、実行までを一人でリードする必要があるため、業務領域は広範かつ密度の高い内容になります。
勤務時間は「8:00〜17:00(所定労働時間8時間/休憩60分)」と定められており、土日祝を中心とした完全週休2日制、年間休日124日、夏季・年末年始休暇などの休暇制度も整備されています。業務量は多いものの、自身でスケジューリングしながら成果を追求できる裁量の大きな働き方が特徴です。
3-3. 社風・離職率の実情

M&Aキャピタルパートナーズは、「人間的成長」「経済的豊かさ」「家族の幸福」を三位一体で実現することを掲げ、働く環境づくりに注力しています。新卒・中途ともに入社後6か月間はマンツーマンのOJT体制が整備されており、現場の第一線で活躍する先輩社員が、業務面だけでなく精神的な支えにもなる伴走型の育成体制を敷いています。
公式サイトでは離職率に関する具体的な数値は公開されていませんが、アドバイザーの平均年齢は32.4歳(2023年9月末時点)と若く、チャレンジングな風土とともに、成果を称え合うチームワークの文化が醸成されています。成約件数や売上などの実績が評価に直結する一方で、360度評価制度を通じて社内での貢献も正当に評価される体制が整っています。
4. 選考フローと面接対策
4-1. 中途採用の流れ
一般的に下記ステップで進みます。
- 面接回数は3回ほどで、知的能力テストや適性検査が挟まれるケースもあります。

書類選考のハードルは高く、特に営業実績や成果を数字で示せるかが重要です。
4-2. 面接でチェックされるポイント

M&Aキャピタルパートナーズ(MACP)の採用においては、代表取締役社長・中村悟氏のメッセージにも表れているように、以下のような資質が重視されます。
- 誠実さと高い情熱
M&Aアドバイザーは、何百人、時には何千人の人生を左右する大きな意思決定の橋渡しをする役割を担います。常に自分が100%の状態で、1ミリの私心もなく誠実にお客さまに対峙する姿勢が求められます。 - 継続的な自己研鑽
一件たりとも同じディールはないため、常に自身の人間性を高め続けること、専門的な知識を身につけるための勉強を怠らないことが大切です。 - 行動力と粘り強さ
より多くのお客さまに貢献していくためには、一時たりとも行動量を落とさずに種を蒔き続け、ディールを自ら創出し続ける姿勢が必要です。
これらの要素を備えた人材が、MACPの目指す「世界最高峰の投資銀行」への道をともに歩む仲間として期待されています。

中村社長は現役トップアドバイザーということもあり、M&A仲介に対する思い入れや信念を問う傾向が強い。年収目的だけの人は見抜かれる可能性が高いでしょう。
4-3. 転職成功のための対策
M&A仲介各社(日本M&Aセンター、ストライクなど)の特徴を比較し、なぜMACPかを明確化
営業・コンサル・事業企画などでの成果を数字とエピソードで具体化
ファイナンスや財務諸表、企業価値評価の基礎レベルは押さえる
「高い報酬」だけでなく「少数精鋭で裁量権が大きい」「両手取引の魅力」などを論理的に語る

M&A業界特化の転職エージェントを活用すれば、面接質問や過去の合格事例など生のノウハウが得られるため、大きなアドバンテージになります。
下記記事も参考にして下さい。


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5. 転職後のキャリアパスと将来性
5-1. M&A業界の成長性
後継者不足や事業再編、スタートアップ買収などの動きは今後も続く見通しで、日本国内のM&A件数は高水準を維持しています。特に中小企業の事業承継ニーズは深刻化しており、M&A仲介への需要は今後も期待できます。
下記記事でM&A業界業界をより詳しく解説しています。

5-2. MACPで得られるスキルと展望
MACPは大型案件を少数で回すため、1人で売り手・買い手双方を担当し、財務・法務・税務・戦略立案まで幅広く手がけます。その分、交渉力・分析力・経営者対応力などのハイレベルなスキルが身につき、若手のうちから大きくキャリアアップが可能です。

将来、他の仲介会社へのキャリアチェンジや事業会社側でのM&A推進担当、さらには独立開業など、多彩な選択肢が開けるのも大きな魅力です。
5-3. 他のキャリア選択肢との比較
- 他のM&A仲介会社
より多くの案件を幅広く経験できる場合もあるが、単価は低めで報酬に差が出やすい - 投資銀行
大企業案件中心で専門性は高いが、分業が進んでおり裁量が狭い場合も - コンサルファーム
戦略立案やPMI支援などM&A後工程を担えるが、成果報酬型ではない
- MACPは「自分の力で大型案件をまとめ、成果をダイレクトに報酬へ反映させたい」というタイプには理想的な環境でしょう。

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6.まとめ

最後に本記事を振り返ります。
本記事のまとめ
- M&Aキャピタルパートナーズは高報酬と裁量の大きさが魅力的
平均年収3,000万円超の時期もあるほど、高いインセンティブ制を採用
一方で厳しい実力主義であり、営業・交渉力が求められる - 採用大学や学歴より「実力と誠実さ」を重視する傾向
新卒採用は有名大学出身者が目立つが、中途採用は20代後半〜30代前半の優秀な営業・金融人材が中心 - M&A JOB BOARDを活用して転職成功率を高める
非公開求人が豊富で、専門アドバイザーのサポートを受けられる
M&Aキャピタルパートナーズで求められるのは、学歴よりも「成果を出し続ける力」と「誠実な姿勢」です。自らの強みを活かして挑戦したい方にとって、これほど成長機会と報酬の両方が得られる環境はそう多くありません。
ぜひ、あなたの次のキャリアステージとして、M&A業界、そしてM&Aキャピタルパートナーズという選択肢を検討してみてください。