Newold Capital(ニューオールドキャピタル)は、2022年に誕生したベンチャー系M&Aアドバイザリーファームとして、わずか1年半ほどで売上10億円を突破するなど、急成長を遂げている注目企業です。
本記事ではnewold capitalの年収を軸に、同社の役職別年収レンジやインセンティブ制度、他社と比較した給与水準、働き方や福利厚生などを徹底解説します。M&A業界への転職を検討している方に向けて、具体的な年収アップの可能性やキャリアパス、選考のポイントを詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

転職エージェント兼マネージャー
M&A JOB BOARD 稲田 成秀
いなだ なるひで
早稲田大学法学部卒業後、不動産業界を経て、医療系のキャリア支援に従事。株式会社WILLCOでは、主力事業の責任者として事業拡大を牽引。最優秀エージェント賞を複数回受賞し、役員採用や事業承継仲介に携わる。現在はM&Aキャリア開発事業部の事業責任者を務め、豊富な知見に基づくのキャリア支援・採用支援を通し、業界全体の“働きがい実現”に尽力している。
1. Newold Capitalとは?急成長ベンチャーの概要

1-1. Newold Capitalの企業概要と特徴
Newold Capital(ニューオールドキャピタル)は、2022年6月創業のベンチャー系M&Aアドバイザリーファームです。
代表の栗原弘行氏は元日本M&Aセンターの上席執行役員という経歴を持ち、創業メンバーも大手仲介会社出身者が多く集まっています。創業わずか1年半で売上10億円を突破し(※出典:創業1年6カ月で売上10億円超。顧客の成長実現に全力でコミットするNEWOLD CAPITALとは|就活サイト【ONE CAREER)、中堅・中小企業の課題解決をミッションに掲げて急成長中です。

大手M&A仲介各社が上場を果たし成長著しい中、こうしたベンチャー企業は専門性と柔軟性で差別化を図りやすいです。Newold Capitalは創業メンバーの実績とネットワークを強みに、短期間で顧客基盤を拡大しています。
1-2. 代表取締役CEO 栗原弘行氏の著書「M&Aアドバイザーが新入社員に教えること」

Newold Capitalを率いる代表取締役CEOの栗原弘行氏は、M&A業界で15年以上の経験を積み、数多くの中堅・中小企業の事業承継や企業成長を支援してきた人物です。

そんな栗原氏が2023年に出版したのが『M&Aアドバイザーが新入社員に教えること~最高峰の「ビジネス総合力」を育てる~』です。

この著書では、中小M&Aにおける実践的なノウハウや、経営者と向き合ううえで必要な「ビジネス総合力」、さらには新入社員がいかに早期に成長し、高い次元で経営課題を解決していくかが具体的に語られています。
- M&Aアドバイザーとしての視点だけでなく、経営者視点からの学びが得られる一冊なので、「M&A業界の実務や考え方をもう少し深く知りたい」と思う方には非常におすすめです。

M&A業界は奥が深く、業界外から見ると難解に思えるかもしれません。本書は特に新入社員や若手ビジネスパーソンを念頭に置いて執筆されており、難しい専門用語だけでなく「経営者の本音」や「ビジネス実務の真髄」にも迫っている点が興味深いです。
Newold Capitalの企業文化や代表の考え方を知る上でも、まさに最適なガイドブックと言えるでしょう。
1-3. ベンチャーながら多角的事業を展開
Newold Capitalは、主に次の3つの事業を柱としています。

- 中小企業のM&A仲介やFA(ファイナンシャルアドバイザー)業務に加え、買収前の成長戦略から買収後の経営強化まで一貫サポートを提供。特に「VALUE UPプログラム」による企業価値向上支援が注目されています。

- M&A後の経営幹部不足を解消するために、役員・管理職クラスの人材を紹介。後継者問題を解決し、買収後の企業運営を円滑にするサービスとして評価されています。

- 約100本のアニメ動画など独自コンテンツを用意し、M&A人材の育成や研修プログラムを提供。業界全体の底上げにも貢献する試みです。
出典:企業概要 – NEWOLD CAPITAL / 採用ページ(公式)
同社はM&A仲介・アドバイザリーを核としながらも、後継者を紹介する「経営人材紹介事業」や業界向け教育・研修サービス「NEWOLD ABLE」を展開。買収前の成長支援からM&A成立後の体制強化までトータルでサポートしており、「M&A×人材×教育」という多角的ビジネスモデルが特徴的です。

わずか数名から始まった同社ですが、2024年12月時点では従業員数56名を数え(※公式サイトより)、事業拡大フェーズに入っています。
1-4. 競合他社との比較で見える強み
日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズ、ストライクなどの上場大手企業に比べれば、Newold Capitalの規模はまだ小さいものの、「M&A仲介+人材+教育」の包括モデルで独自色を打ち出しています。
業界には3,000社以上の仲介業者が存在するといわれますが、大手出身の経営陣が率いるベンチャー仲介会社の中でも、短期間で実績を伸ばしている点が際立ちます。

M&Aビジネスは仲介手数料が大きく、業績が急拡大しやすい特徴があります。しかし、“単に仲介するだけ”では差別化が難しいため、Newold Capitalは経営人材紹介や教育サービスに力を入れています。この「多角的サービスの提供」が事業継続案件に強く、顧客満足度を高めていると推察されます。
2. Newold Capitalの年収水準とインセンティブ制度

2-1. 役職別のベース年俸と実際の年収モデル
Newold Capitalでは、実力主義の年俸制+インセンティブ制度を採用しており、役職・経験に応じてベース給与が設定されています。加えて案件の成約実績に応じた歩合(インセンティブ)が上乗せされるため、成果次第で年収が大きく変動します。
役職・ポジション | ベース年俸(目安) | 想定される年収レンジ(インセン含む) |
---|---|---|
アナリスト(Analyst) ※未経験含 | 年収400万円~(月給約33万円~) | 500万~700万円程度(初年度) |
アソシエイト(Associate) 経験者 | 年収600万円~(月給約50万円~) | 成果次第で1,000万円超も可能 |
ヴァイスプレジデント ディレクター (管理職・部長クラス) | 年収1,000万円~ | 1,000万~数千万円超 (大型案件次第で青天井) |
参考(公式採用情報): Recruit|募集要項 – NEWOLD採用ページ
- 例えば未経験のアナリスト級でも、固定年俸400万円+インセンティブで初年度500~700万円程度が狙えます。またマネージャークラスは「年収1,000万円+インセンティブ」が提示されるなど、業界としては比較的高水準の初年度給与が期待できる環境です。
実際の年収事例
未経験スタートながら1年目でここまで稼げる例あり。インセンティブ比率が大きい点が特徴です。
年収450万円(入社2年目)→750万円(3年目)→1,100万円(5年目)
一般的な企業では考えにくいペースで収入アップを実現できるのがM&A業界の魅力です。
これは相当数の大型案件を成約した場合ですが、他社でもトップアドバイザーが1億円前後を稼ぐ事例は珍しくありません。

M&A仲介業界全体が高収益体質のため、成果を出せば短期間で年収1,000万円超えも十分可能です。一方で全員がすぐ高収入を得られるわけではなく、インセンティブが発生するまでは1年弱かかるというのが業界の通例です。
2-2. インセンティブ・決算賞与の仕組み
Newold Capitalの給与体系は、固定年俸+インセンティブ+決算賞与(会社業績次第)が基本です。インセンティブは成約売上に連動し、達成額に応じて青天井で支給。たとえばM&Aキャピタルパートナーズなどでは、成約手数料の25~40%を個人歩合として還元する仕組みがあり、1件成約するだけでも数百万円~数千万円の報酬となる場合があります。
ただし、Newold Capitalは「ベース給をやや手厚くする分、インセン比率は他社ほど高くない」という口コミも見られます(出典:NEWOLD CAPITALの「年収・給与制度」 OpenWork)。安定収入を得つつ、大きく稼ぐチャンスも狙える中間的な設計と推測されます。
また決算賞与(年1回)が支給される可能性もあり、会社全体の業績好調が続けば固定給+インセン+決算賞与で大きな年収アップが望めます。
2-3. 他社比較:大手M&A仲介会社との年収差は?
業界全体の水準として、上場大手4社(日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズ、ストライク、M&A総合研究所)の平均年収は2,000~3,000万円に達する年度もあるなど、突出して高いことで知られます。
Newold Capitalは未上場で正式な平均年収データがないものの、トップ層は大手並みに稼ぎ、固定給重視の設計で平均水準はややマイルドというのが実態のようです。

成果次第で上限なく報酬を得られる点は大手と同様ですが、安定した土台と爆発的なインセンティブのバランスが取りやすいという意味で、「稼ぎたいが完全歩合はリスクが大きい」と感じる人にマッチしやすい企業と言えます。大手4社は下記記事でも解説しています。

3. 年収以外の待遇・評価制度・働き方

3-1. ベンチャーならではの福利厚生と働き方
Newold Capitalの福利厚生は、基本的な社会保険完備や交通費支給、昇給年1回、資格取得奨励制度など最小限のものが中心です(出典:Recruit|募集要項 – NEWOLD採用ページ)。
しかし、完全週休2日制(土日)や祝日休暇、年末年始・夏季休暇などの制度はしっかり整い、有給休暇は半日取得もOK。さらに「ペット忌引休暇」まで用意されるなど、社員の個別事情にも配慮する柔軟さがあります。
コアタイム11~16時のフレックス制度を導入しており、忙しいときはハードに働くものの、自己管理次第でワークライフバランスを取りやすい声もあるようです。

大手ほど手厚い社宅や住宅補助はない一方で、ベンチャーとして「自由度・自主性」を重視する働き方を推進しているように見受けられます。成果を出すためのサポートは手厚いものの、過度に縛る文化はなく、風通しの良さが魅力でしょう。
3-2. 独自の評価制度:360度評価+M&Aスキル50項目
Newold Capitalは「実績評価+360度評価+M&Aスキル評価」の三本柱による独自評価制度を運用しています。これが非常に特徴的で、M&A業界では数字(売上)だけが重視されがちですが、同社では上司・同僚・部下からの多面的評価や、定義された50項目のM&Aスキル習得度合いも加味されます。
- 実績評価
売上や成約件数など定量的な成果指標 - 360度評価
Five Way評価と呼ばれ、上司・部下・同僚など周囲のメンバーが行動・姿勢を総合評価 - M&Aスキル評価
M&A実務で欠かせない50個のスキルを細分化し、習得状況を点数化
出典:Education|教育の強み – NEWOLD採用ページ
このような仕組みにより、単に数字が良い人だけが評価されるわけではなく、組織貢献やスキル成長も正当に評価されます。若手・未経験者でも努力が形に現れやすく、透明性を感じられる評価制度と言えます。
3-3. 社員口コミに見る給与満足度と交渉のポイント
社員口コミサイト(OpenWorkなど)では、「ベース給は高めだけれど、インセンティブが思ったより少ない」と感じる声や、「新興ベンチャーとして制度は発展途上だが、風通しはよい」など、評価が二分している面も伺えます。
しかし転職後の給与アップが実現しやすいのは事実で、「前職年収を下回るオファーはされにくい」風土があり、評価基準が明確なので給与交渉もしやすいと推測されます。
実際にメンターやマネージャー、役員との1on1機会が豊富に用意されており、要望や実績をアピールしやすい環境です。

「日本M&Aセンター出身者が優遇される」という声も一部ありますが、創業者・経営陣が同社出身ゆえにパフォーマンスを理解しやすい、という程度ではないでしょうか。最終的には数字+行動+スキルが明確に評価されるため、派閥人事のような不公平感は小さいと考えられます。
4. 転職難易度と求められるスキル

4-1. 未経験者の採用ハードルは?
M&A業界というと即戦力のイメージがありますが、Newold Capitalは未経験者にも比較的門戸が広いとされています。実際、公式サイトの社員紹介を見ると、人材業界や不動産営業、製薬業界(MR)出身など、多様なバックグラウンドを持つメンバーが多いです。
出典: Message|メッセージ – NEWOLD採用ページ / Education|教育の強み – NEWOLD採用ページ
同社独自の育成プログラム「ABLEプログラム」では、M&Aで求められる50のスキルを明示し、入社後3ヶ月で独り立ちできる水準まで育成する仕組みを整えています。週1以上のメンタリングやロールプレイングなど、実践的なOJTを重視したシステムがあるため、営業経験があれば業界未経験でも短期間で結果を出す人が多いのが特徴です。
- 高い成長意欲と主体性
- 経営者相手の商談に臆しないコミュニケーション力
- 営業実績や数値管理の基礎スキル
- M&Aという社会貢献性の高い仕事への強いモチベーション

4-2. 経験者に期待される即戦力要件
一方、M&A仲介経験者や金融機関・コンサル出身者には即戦力としての高い期待があります。公式求人要項では「中小・中堅M&Aで2年以上の経験+5件以上の成約実績」などが一つの目安とされ、マネージャークラスであれば15件以上の成約経験やチームマネジメントが求められます。
- ビジネスモデル・決算書を理解し企業価値を見極める力
- 経営者と信頼関係を築く営業力・折衝力
- M&Aのプロセス全体を推進・クロージングするリーダーシップ
- 人を巻き込みチームを動かすマネジメント力
- 成果が出せれば、ベース1,000万円+インセンティブという高額報酬も狙えるため、金融業界やコンサル業界からのキャリアチェンジ先としても魅力的です。
4-3. キャリアパス・やりがい・年収アップの可能性

Newold Capitalでキャリアアップする道筋は、大手と比べてもスピード感があるのが特徴です。入社半年~1年で1人で案件を担当し、成約すれば年収が一気に跳ね上がる可能性があります。最短ルートで役職者(VP・ディレクター)に昇格すれば年収1,000万円がベースとなり、その先は大型案件を複数成約して年収数千万円~1億円も実現可能です。
社会的意義の高さ
- M&A仲介の仕事は単に高収入が得られるだけでなく、後継者不在に悩む中小企業オーナーの事業を次世代につなぐ、非常に大きなやりがいがあります。成約時には買い手・売り手双方が涙を流して喜ぶほどの感動があり、「結婚式のよう」と例えられることも。
- こうした高い報酬+社会貢献性の両立が、M&A仲介業界の大きな魅力といえます。
社内でのキャリアチェンジも可能
- 人材紹介(NEWOLD AGENT)や教育事業(NEWOLD ABLE)など多様な事業を展開しているため、「アドバイザー経験を活かして人材育成に携わりたい」「経営幹部人材の紹介業務に挑戦したい」といった移動・異動も視野に入ります。
- 自分の興味や強み次第で、単なる営業職を超えたキャリアパスが見えてくる点もベンチャーならではの魅力と言えます。
5.M&A専門の転職支援サービス「MAJB(エムアンドエージョブボード)」を活用し、最短距離の転職を目指そう
人気企業に応募する場合、専門的な知見と面接対策が成功のカギです。そこでおすすめなのが、M&A業界唯一の求人サイト「M&A JOB BOARD(エムアンドエージョブボード)」の活用です。

- 業界特化の豊富な求人
多数の企業と連携し、一般には公開されないレア求人を取り扱っています。大手仲介会社から新興ベンチャーまで幅広い案件があるため、自分のスキルや希望条件にマッチした求人に出会いやすいのが強みです。 - 選考対策とマンツーマンの面接アドバイス
書類添削から面接対策まで、M&A業界に精通したアドバイザーが伴走 - 求人企業との太いパイプ
求人票には載っていないリアルな社風や業務実態まで把握
5-1. M&A JOB BOARDで転職活動を始める方法
- 「M&A JOB BOARD」公式サイトで会員登録を行うと、非公開求人の詳細情報や最新のオファー情報が得られます。
- M&A JOB BOARD公式サイトより会員登録(無料)
- 「M&A業界に挑戦してみたいが自分の経験は通用するのか?」「もっと具体的な年収や働き方を知りたい」など、
- お電話での相談予約フォームからお気軽にご相談ください。
- 転職エージェントから連絡があり、希望日程をすり合わせてオンラインでの面談を実施します。
- 今すぐ応募可能な求人一覧は下記リンクよりご確認いただけます。
- 気になる案件があれば、アドバイザーがさらに詳しくご説明します。
- 求職者向けの求人一覧ページを確認し、自分の条件に合う案件を探してみてください。
興味のある求人への応募書類作成、面接対策をアドバイザーがサポート
年収交渉や労働条件のすり合わせ、入社日の調整など細部をサポート

迷っている方はまず相談だけでも大歓迎です。あなたのご経験やご希望に合わせて、Newold Capitalや他社との比較情報、面接突破ノウハウなどを個別にご提供いたします。
6. まとめ
Newold Capital(ニューオールドキャピタル)の年収は、未経験でも初年度500~700万円、実績次第で数年以内に1,000万円超えを狙える非常に魅力的な水準です。
営業力に自信のある方や、経営者とのコミュニケーションを楽しめる方なら、大幅な年収アップ・キャリアアップが十分に期待できます。一方で、評価制度が実績だけでなく360度評価やM&Aスキル評価にも基づくことから、単に数字を稼ぐだけでなく、チームワークやプロセスを重視する社風です。
Newold Capitalのまとめ
- 高収入を得るカギ
案件成約につながる営業力・交渉力と学習意欲。 - Newold Capitalらしさ
ベンチャーならではの速い昇格&幅広い事業領域(M&A+人材+教育)。 - 注意点
インセンティブ比率は大手より抑えられているという声もあり、「安定+成果報酬」を両立させたい方向け。
成長意欲と実力があれば20代後半〜30代前半でも大台の年収を目指せる環境ですので、「現職に閉塞感があり、よりダイナミックなフィールドで勝負したい!」とお考えの方は、ぜひ転職候補として検討してみてください。