M&A仲介会社へ興味をお持ちの方の多くは、「具体的にどんな企業がトップなのか」「どれくらい年間成約件数や売上に差があるのか」「自分に合った会社はどこだろう?」と悩むのではないでしょうか。
本記事では、最新データに基づく大手4社+注目企業の業績や特徴を徹底比較します。さらに、M&A業界専門の求人サイト「M&A JOB BOARD(MAJB)」ならではの視点から、各社の評判や働き方にも踏み込み、転職検討者に役立つ具体的な情報を網羅的に紹介します。

転職エージェント兼マネージャー
M&A JOB BOARD 増田 将汰
ますだ しょうた
明治大学卒業後、明治安田生命に入社。個人・法人営業を担当し、上位5%の成績を達成。その後、営業所長として約50名のマネジメント経験を積む。株式会社WILLCOでは「弁護士・法務領域」と「採用コンサルティング事業」をゼロから立ち上げ、現在はM&A JOB BOARDの事業責任者として、業界に特化した転職・就職サポートを行い、業界トップクラスの実績を実現。
M&A仲介会社ランキング2025年版|主要4社+注目企業の最新比較

ここでは、売上高や営業利益、年間成約件数、1件当たり単価、コンサルタント数など様々な観点から、M&A仲介会社の最新ランキングと特徴を整理します。
以下、ランキングは各社のIR情報の公表データに基づき、M&A JOB MAGAZINE編集部で独自に作成。
1. 売上高・営業利益ランキング
売上高(2024年度決算ベース)
- 日本M&Aセンター … 441億円
- M&Aキャピタルパートナーズ(MACP) … 192億円 ※M&Aキャピタルパートナーズ 株式会社、株式会社レコフ連結
- ストライク … 181億円
- M&A総合研究所 … 165億円(前年同期比+91.5%の高成長)
- fundbook … 58億円
上位4社はいずれも好調で、特にM&A総合研究所の成長率(+91.5%)が際立ちます。一方、MACPは前期に大型案件が集中した反動でやや減収も、依然として高水準の売上を維持しています。
営業利益(2024年度決算ベース)
- 日本M&Aセンター … 160億円(営業利益率3~4割)
- M&A総合研究所 … 84億円(+87.4%)
- ストライク … 68億円
- M&Aキャピタルパートナーズ … 64億円(–14.6%)※M&Aキャピタルパートナーズ 株式会社、株式会社レコフ連結
どの大手企業も利益率が高く、今後もM&A需要の拡大に伴って増益が見込まれます。
2. 年間成約件数
- 日本M&Aセンター … 1,146件(累計9,500件超で国内No.1)
- ストライク … 252件
- M&A総合研究所 … 242件
- M&Aキャピタルパートナーズ … 221件 ※M&Aキャピタルパートナーズ 株式会社、株式会社レコフ連結
日本M&Aセンターの圧倒的な件数が目立ちます。ストライクは公認会計士主体ならではの幅広いネットワークで件数を着実に伸ばし、M&A総合研究所は急拡大中です。
3. 1件当たり成功報酬単価
- M&Aキャピタルパートナーズ (MACP) … 8,389万円(大型案件特化) ※M&Aキャピタルパートナーズ 株式会社、株式会社レコフ連結
- ストライク … 7,198万円
- M&A総合研究所 … 6,736万円
- 日本M&Aセンター … 3,720万円
計算方法: 各社のIR情報の「年度売上高(仲介手数料総額) ÷ 年間成約件数」から、MAJB編集部が独自試算。
MACPは1件あたりの成功報酬が突出して高く、大手企業・上場企業などを対象にした大型案件比率が高いことが要因です。

大型案件での高報酬は、細かな交渉力や財務分析スキルが求められるため、ハイレベルな営業力を持つ人には魅力的な選択肢となりえます。
4. コンサルタント数
- 日本M&Aセンター … 645名
- M&A総合研究所 … 320名
- ストライク … 303名
- M&Aキャピタルパートナーズ … 214名 ※M&Aキャピタルパートナーズ 株式会社、株式会社レコフ連結
日本M&Aセンターは分業制を導入し、買い手担当・売り手担当を分けるため人数が多いです。MACPは少数精鋭で1人当たり売上が高いのが特徴。M&A総合研究所もこの数年で大幅増員し、組織拡大を図っています。
M&A総合研究所はAI・DX活用によるスピード感が強みで、一方の日本M&Aセンターも高単価かつ案件化の迅速化に注力しています。

成約までの期間が短いほどクライアント満足度が上がりやすい反面、ディープな交渉が必要な大型案件の場合は時間がかかることも多く、会社ごとの戦略や得意領域が大きく影響すると感じます。
大手M&A仲介会社の特徴・評判は?
上記のランキング結果を踏まえ、主要大手4社の強み・社風・評判をもう少し深堀りして見ていきましょう。
1. 日本M&Aセンター|国内トップの実績とネットワーク

- 分業制
売り手・買い手を別々の担当者がサポートすることで効率と専門性を高める。 - 広大なネットワーク
地方金融機関や会計事務所、士業事務所などと多数提携し、案件を幅広く獲得。
実績・規模 | 売上441億円・年間成約件数1,146件と国内最大手。 |
評判・社風 | 成果主義が根付いており、平均残業時間は多め。平均年収1,114万円ほどで、高収入を狙いやすい。 |
得意領域 | 中堅・中小企業の事業承継から、大型案件も取り扱い拡大中。 |

売上・件数ともに圧倒的なトップで、研修・OJT体制が整っているため、未経験からスタートしたい方に向いています。

2. M&Aキャピタルパートナーズ(MACP)|高単価路線のエリート集団

- 一気通貫制
一人のコンサルタントが売り手・買い手両面を担当することでハイレベルな交渉力を発揮。 - 少数精鋭
コンサルタント数214名で採用基準が非常に厳しい。
実績・規模 | 売上192億円・営業利益64億円。1件あたり報酬8,971万円と大型案件特化。 |
評判・社風 | 平均残業87時間/月と激務だが、平均年収2,278万円という業界最高水準。 |
得意領域 | 企業規模の大きい上場企業や大手同士のM&Aなど高額案件。 |

金融出身者やトップクラスの営業経験者が多く、高いコミッションを得られる可能性が大。厳しい競争環境でハイパフォーマンスを追求したい人に向いています。

3. ストライク|公認会計士発の堅実派、高い専門性と効率経営

- 公認会計士主体
税務のプロフェッショナルが多く、難易度の高い財務分析も安心。 - オンラインマッチング「SMART」
インターネット活用による効率的な案件獲得。
実績・規模 | 売上181億円・営業利益68億円と安定成長。 |
評判・社風 | 大手4社中、平均残業時間が約38.5時間/月と比較的少なく、ワークライフバランスが取りやすい。平均年収1,609万円。 |
得意領域 | 中堅・中小の事業承継中心だが、大型案件もカバー。着実で堅実な支援スタイル。 |

効率的な働き方を重視する方や、会計士・税理士などの資格を活かしたい人には特に魅力的。また未経験転職でも専門性が身につきやすい環境です。

4. M&A総合研究所|テクノロジー×若手力で急拡大

- 完全成功報酬制
着手金や中間金ゼロで、クライアント満足を重視。 - AI・DXの活用
成約期間6~7ヶ月と短期クロージングを実現、最短49日事例も。
実績・規模 | 売上165億円(対前年+91.5%)・営業利益84億円と超急成長中。 |
評判・社風 | 平均年齢30代前半、在籍2年以上のアドバイザー平均年収3,200万円超と成果報酬が高い。残業時間は約56時間/月。 |
得意領域 | 中小企業の事業承継から近年は上場企業案件も獲得。 |

スピード感・デジタル活用が強みで、若手にも大きな裁量が与えられる社風。年収を大きく伸ばしたい20~30代には魅力的な環境です。

注目の新興・中堅M&A仲介会社

大手4社以外にも、今後の成長が期待される注目企業があります。
fundbook(ファンドブック)

- 最新のデジタル技術や独自のM&Aプラットフォームを活用し、効率的かつ透明性の高い仲介を提供。

名南M&A

- 名古屋本社の税理士法人系企業。地元企業の案件を強みに、地域密着かつ士業ネットワークの知見を活かしたサポートが特徴。
インテグループ

- 独立系の中堅仲介会社。MBO(経営陣による買収)やターンアラウンド(再建型M&A)に強みを持ち、比較的専門性の高い案件を扱う。
その他にもONDECKやレコフなど古参中堅会社が多数存在します。
近年は新規参入も増え、業界全体が活性化。自分の経歴や得意分野に合った企業を探すことが重要です。下記のカオスマップの記事ではより詳しく解説しています。

M&A専門の転職支援サービス「MAJB(エムアンドエージョブボード)」を活用し、最短距離の転職を目指そう

人気企業に応募する場合、専門的な知見と面接対策が成功のカギです。そこでおすすめなのが、M&A業界唯一の求人サイト「M&A JOB BOARD(エムアンドエージョブボード)」の活用です。
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M&A業界に特化したアドバイザーが、書類添削や面接対策をマンツーマンで伴走 - 求人企業との太いパイプ
求人票には載っていないリアルな社風や業務実態まで把握
M&A JOB BOARDで転職活動を始める方法
- 「M&A JOB BOARD」公式サイトで会員登録を行うと、非公開求人の詳細情報や最新のオファー情報が得られます。
- M&A JOB BOARD公式サイトより会員登録(無料)
- 「M&A業界に挑戦してみたいが自分の経験は通用するのか?」「もっと具体的な年収や働き方を知りたい」など、
- お電話での相談予約フォームからお気軽にご相談ください。
- 転職エージェントから連絡があり、希望日程をすり合わせてオンラインでの面談を実施します。
- 今すぐ応募可能な求人一覧は下記リンクよりご確認いただけます。
- 気になる案件があれば、アドバイザーがさらに詳しくご説明します。
- 求職者向けの求人一覧ページを確認し、自分の条件に合う案件を探してみてください。
興味のある求人への応募書類作成、面接対策をアドバイザーがサポート
年収交渉や労働条件のすり合わせ、入社日の調整など細部をサポート

迷っている方はまず相談だけでも大歓迎です。
まとめ
大手4社のm&a仲介会社のランキングを比較してみると、同じM&A仲介業界でも会社ごとに扱う案件規模やビジネスモデル、社風が大きく異なることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
本記事のまとめ
- 日本M&Aセンター
圧倒的な成約実績とネットワーク - M&Aキャピタルパートナーズ
大型案件特化で高年収を狙いやすい - ストライク
公認会計士系の専門性とワークライフバランス - M&A総合研究所
AI・DX活用で急成長、若手にもチャンス多数
また、fundbookなど新興勢力も勢いがあり、今後さらに業界再編が進む可能性があります。「自分の得意分野やキャリア観に合う企業はどこか?」を見極めるために、ぜひ専門家の意見を取り入れることをおすすめします。
まずはお気軽に無料キャリア相談をご利用いただき、あなたの未来を大きく切り開くきっかけにしてみてください。
※本記事のデータは各社IR資料、業界専門誌、独自取材などから編集部がまとめたものです。数字・事例は一部推定を含みます。最新情報は各社公式サイトや決算資料も併せてご確認ください。